言葉の解らない世界へ行くことの大切さ。 | 行雲流水

行雲流水

One more thing...

だんだん記憶が熟成してきて、その記憶の中で良かったな、と思えるのは、


言葉を理解できない世界に行ったこと、


だと思います。

全く言葉が理解できない。
コミュニケーションは、仕草と表情。
動物とコミュニケーションするようなものです。

不便ですが、逆に聞きたくないことも聞かなくて済むので、メリットもあります。
中国の人は男女平等なので、夫婦や家族の会話は言いたい放題な雰囲気があります。
何を言っているのかはわかりませんが、仕草や表情から、どんな状況なのかは分かります。
言葉以外の仕草や行動を見ることで意外な発見があったりするのです。

また、町中でも、動物的な本能が磨かれる気がします。
言葉が通じないと腹をくくっているので、何とか言葉以外で自分という人間を理解してもらい、伝えたいことを伝えようと努力する、その姿勢が相手に伝わるのです。

テレビを見ただけでは分からない生の情報が五感六感を統合して入ってきます。
貴重な体験でした。



頭で考えない。
感じる旅だった。
そのことで、大切なものを見つけることができました。