日本人は絶滅危惧種!?県女連主催講演会へ参加 | 藤沢商工会議所女性会のブログ

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日本人は絶滅危惧種!?県女連主催講演会へ参加

 

11月17日(木)に神奈川県商工会議所女性会連合会主催の講演会が横浜ベイシェラトンホテルにて開催されました。「輝く女性のキャリアデザインに向けて」というテーマで㈱ニッセイ基礎研究所の天野馨南子研究員が講師となりお話を伺いました。

 

日本の少子化が始まったのは半世紀以上も前で、政府は次々と少子化対策を打ち出していますが、出生率を改善することができません。それは少子化対策に“育児環境支援”ばかりが注力され、“晩産化”に対する対策がなされていないのです。

 

労働人口減少の解決のため労働力を確保しようということで、女性の活躍推進が叫ばれましたが、女性の社会進出が進んだ結果、晩産化が進んでしまったら、ますます人口が減る。これは本末転倒です。

 

女性が働きやすくなったとしたら、35歳で産もうとしていた人たちが25歳で産むのか。欲しいのなら早くしなければ、希望人数の子どもを持つのは「生物学的に」難しいという国民的な認知を上げなければいけないのです。子供は「産みたいとき」に産むのではではなく、「産めるときに」産まなければならないのです。

 

人口減少が労働力減少となり、それを補うために女性を活用、晩産化が進行、そして少子化・総人口減少という悪循環が起きていることを踏まえると、やはり、女性の活躍が晩産化進行に繋がるというところを断ち切るしかない。

 

「産みたい」となった時、企業側が産める環境を提供できるのかということも課題です。女性が働きながら育児を全て抱えるには無理があり、夫婦二人で行う他ありません。そうなると男性の長時間労働の問題も出てきます。妊産期についての知識普及は大前提として、男性の長時間労働をベースにした就労体系を是正していくことが重要になります。これは企業利益の最大化と国家利益の最大化が相反する、とても難しい問題だと思います。結婚・出産という一歩間違えばセクハラ・パワハラになりかねないデリケートな問題ですが、日本人が絶滅する前に、早期結婚出産を応援できるような環境を皆で作っていく必要がありそうです。

 

 

交流委員会 山本まり子