国が勲功・功績のあった人に贈る栄典の一種に「勲等」「位階」というものがあります。
勲三等、従四位などと呼ばれているものです。
「勲等」「位階」どちらも歴史は古く、法規も異なります。
現在、「勲等」は原則生存している功労者に贈られ、「位階」は物故された功労者に贈られていると考えていいでしょう。
女優の水谷八重子は生前「勲三等宝冠章」を受けましたが、亡くなってから「従四位」を贈られています。
「勲等」が胸に飾る勲章
であるのに対して、「位階」は栄誉の称号のみといった違いもあります。
「勲等」には大勲位菊花章頸飾以下、菊花、旭日(きょくじつ)、宝冠などの種類があり、等級も大勲位と一等から八等までとなっています。
「位階」は、戦前戦後で意味合いも違っていました。
戦前は主に官吏や軍人に贈られる身分的なものでしたが、戦後は対象を民間の功労者に広げる一方、身分的なものではなくなりました。
現行の「位階」には一位から八位までがあり、さらにそれぞれに「正(しょう)」と「従(じゅ)」があるので、全部で十六階級です。
そして、戦後は正一位を贈られた人はいないのですが、吉田茂、佐藤栄作などには従一位が贈られています。