2021.4.12)【微細が大差】神は細部に宿る
こんにちは!「神は細部に宿る」というドイツの建築家の言葉はご存知でしょうか?とても深い言葉で、どんなジャンルにも共通している格言だと思います。スピリチュアルも例外ではありません。斎藤一人さんも『微差が大差』という似たようなお話をされています。100m走で例えると、100mを15秒で走る人であれば、少し練習をすれば14秒で走ることが出来るようになります。でも、14秒から13秒で走るためには、そこそこ努力が必要です。13秒から12秒で走るためには、かなり努力が必要です。ここから先のお話が今回お伝えしたいことです。私は学生時代に陸上をしていたので、感覚的に思うのは、13秒を切ったくらいから難易度が一気に上がります。この辺りまでは、ある程度の人がそこそこ努力をすれば辿り着くレベルです。ですが、これまで順調に記録を伸ばしていた人が伸び悩む時期がやって来ます。そして、12.00秒と11.90秒では0.1秒しか変わりませんが、印象がだいぶ変わってしまいます。そこから先の世界は、「能力」と「努力」の才能を持ち合わせた強者ばかりの世界です。0.1秒の記録を伸ばす為に、誰もが鬼のように努力しています。さらに上のレベルになると、0.01秒の記録を伸ばす為に生活の全てを捧げるほどの努力をします。そして、10.00秒と9.99秒の記録では全くの別世界となってしまいます。要するに、レベルが上がるほど微差を追求する必要があり、微差が大差になってきます。そして、微差を追求する為には細部にこだわることが重要になります。陸上で例えるなら、一歩一歩のロスを無くす為に微妙な腕の動き、着地の仕方腰の位置、体幹のブレ・・・上げ始めるとキリがない程、細部にこだわり努力を重ねます。そのようにして、細部を追求し続けた先に、『神業』と言われる領域が存在しているようです。例えは野球に変わります。イチロー選手はこの領域に達していると思いますが、それでも、生涯打率は3割1部1厘です。逆に言えば、10回打席に立って、7回は失敗していることになります。イチロー選手ほどの方であれば、間違いなくスピリットそのもので生きているはずです。でも、7回は失敗しているのです。微差を追求し、細部まで極めて神業と言われるレベルでありながら、(陸上で言えば9秒台くらいの実力がありながら)でも、7回は失敗しているのです。それでは、スピリチュアルな話に入りますね。何が言いたいのかというと、これが宇宙の法則ということです。スピリットの選択をしていれば、全てが上手く行くと思っている人もいるようですが、スピリットで生きていても、打率3割であれば、相当な実力者なのです。マインドからすると、成功することが「○」失敗することは「×」となるようですが、宇宙にそのような概念はありません。必要な体験として、宇宙は様々な現象を起こします。そして、イチロー選手ほどの人でも、7割の失敗が、魂の成長のために必要なのです。しかし、多くの人は、失敗を恐れて打席に立とうとせず、観客席から眺めています。そして、評論家になってしまいます。(最初の内はそれでも良いです。プロの人をよーく観察して研究しまくることです)今、スピリチュアルに興味を持っている方に伝えたいのは、『打席に立って下さい』ということです。(打席に立つとは、自分の感覚に従う訓練をすること)なぜなら、観客席から見る景色と、打席に立ってから見る景色は、全く違うからです。スピリチュアルに生きたいと思うなら、打席に立って、何度でも盛大に空振りしてほしいと思います。思い立ったら即行動、間違っていたら即軌道修正。そうして、トライ&エラーの繰り返すことで、微差を追求し、細部の細部まで極めて行くことが大切です。何を極めるかというと、『内観』です。私は何かの分野でトップを目指しましょう。と言いたい訳ではなく、『自分』という人間を深く追求していくことが大切。というお話をしています。比較・競争の世界から抜け出して内観をすることで、本来の自分として生きることを極めていくことが、スピリチュアルに生きるということです。そして、自分を追求しているとタイムラグはありますが、外側の現実にも結果が伴うようになってきます。私は、前回のブログで「頑張ることが出来なくなりました」とお話しました。でも、別のブログでは、「頑張る」と表現している時もあります。私が『頑張れない』と表現するのは、未来に対する不安や恐れからくる行動。劣等感、欠如感、無価値感からくる行動。単純にやりたくないこと。このような時です。逆に『頑張る』と表現するのは、ワクワクを行動に起こす時です。ワクワクする時は恐れの感情も同時に出てきます。これをやって上手く行くのかな?人からどう思われるかな?お金は大丈夫かな?・・この世は二元性の世界であり、ワクワクと恐れはセットなのです。だから、恐れに負けないように『頑張る』と表現します。そして、魂のステージが上がって来ると、『頑張りどころ』が変わって行きます。同じやり方では通用しなくなって来るのです。その時に、ステージの微妙な違いを常に内観して嗅ぎ分けながら、行動を起こし続けていくことが大切です。何度も、何度も、何度も繰り返して、細部の細部までこだわり内観して微差を追求し続けることで、打率を上げて行くんです。そして、この世の頂点に立つ人でも、打率3割が限界のラインなんです。このように話すと「私には無理だ」と思う方もいるかも知れませんが、マインドで生きていてもどっちにしろ試練は起こります。そして、マインドで生きるよりよっぽど楽しい世界です。宇宙は、勇気を出して打席に立つ人が大好きです。そのような人を見放すことは絶対にしません。スリル満点で、未来への保証もありませんが、その時に必要なものを必ず与えてくれます。要するに、打席に立つことが出来ない人は宇宙を信じていないんです。宇宙も、信じてもらえなければ、力を与えることが出来ません。だから、私は過去のブログで宇宙(自分)を信じて下さい。と何度もお話しているのです。スピリチュアルに生きたいと思うなら、宇宙を信じて、打席に立って、微差を追求して、細部まで極めてほしいと思います。それが、本来の自分を取り戻す方法です。長くなりましたが、今回は以上になります。最後までご覧いただきありがとうございました!