平日は人が少なくてよい。
メモを取りながら3時間、じっくり観た。
今週火曜日のこと。

デ・キリコの脳の中は一体どうなっているのか。実在しそうで絶対に実在しない事物をキャンバス上に出現させることができる彼の、描く力/画面構成力は、素晴らしい。
遠近法の故意の錯乱によって「観る者の不安を掻き立てる」旨のことが何度もキャプションに書かれていたが、私はその点も含めて強く惹かれた。
第一次世界大戦前後の不穏な世界情勢の中で作品が生まれたことを考えると決して褒められた態度ではないのだが、これらの絵に出会えたことが嬉しくて、絵の前に立って何度も口元が緩んでしまった。凄まじい表現に出会えたことの喜びが抑えきれなかった。

今日の鑑賞体験を大学のレポートにまとめないといけない。

購入した図録を読み、デ・キリコを学び直すとしよう。


1階エントランスで

 

1階エントランスで その2 デ・キリコと

 

博物館入口横の横断幕

 

鑑賞しながら書いたメモ 図録の表紙