金正男が暗殺されて一部の評論家は3月中に米軍が北朝鮮を空爆するとか金正恩の斬首作戦を実行するとか言ってる方もおられるようだが、まずそれは無い。
理由その1、金正男暗殺の件ではアメリカが直接攻撃を受けた、もしくは挑発されたというわけでは無い。つまりこの件に関してアメリカは関係無い。関係無いのにアメリカはこの件で軍事行動は出れない。アメリカが北朝鮮に対し軍事行動を起こす大義名分が無い。
理由その2、仮に金正恩の首を取ったところで、その後の北朝鮮をどうするのか?という青写真が無い。アメリカの理想を言えば朝鮮半島全体を親米国家にしたいだろうが、そんなこと中国、ロシアが許すはずが無い。もし、そんなことをアメリカが強引にやろうとしたら、それこそ米中戦争になる。米中もそれは望んでいない。
それと日本の立場からすると北朝鮮が戦場になると拉致被害者は全員殺されるだろう。
そして朝鮮半島有事となれば18年の平昌冬季オリンピックのみならず20年の東京オリンピックも中止に追い込まれる可能性が出てくる。
ある意味、目の上のたんこぶだった金正男が亡くなった。更に対北朝鮮強硬派だった韓国の朴槿恵大統領が罷免され失脚した。まだ結果はこれからだが現在、次期韓国大統領レースのトップを走っているのは親北朝鮮派の候補。これで親北派の大統領が韓国に誕生すれば、日韓合意は破棄され日韓関係は過去最悪まで悪化するだろうし、THAAD(サード)配備も見直され下手すれば在韓米軍の撤退までやりかねない。そうすれば米韓関係も過去最悪に悪化。
まさに北朝鮮の思惑通りに進んでいる。
ただ、おそらく韓国は次の大統領が最後の韓国の大統領になるだろう。
もちろん、北朝鮮も今の三代目で最後。
おそらく年内は持つかもしれないが、崩れるとした来年か?。どちらが先に崩れるかという感じだろうか?
しかし、これはある意味、南北が統一する大チャンスでもある。
問題はどういう形で統一するか?にかかっている。
一つ懸念があるとすれば、普通に南北が統一し一つの国が出来るのならいいが、場合によっては中国やロシアに半島全体が併合されてしまうというケースも十分にありえる。
北朝鮮にとって金正男は暗殺した、朴槿恵大統領は失脚させた。
では次の狙いはどこか?
答えは簡単、日本の安倍総理。
今、森友学園の問題が出てきてるが
ここは園児達に「中国・韓国の反日教育云々・・・」と唱和させてるんですよね。
ここに一つの不思議がある、中国、韓国は名指しで批判するが北朝鮮は見事にスルーされてるということ。
ネット上に多い自称愛国者いう方々も、同様によく中国や韓国については批判するが北朝鮮に対しては及び腰。逆に安全保障上、同盟関係になる韓国に対しては目くじらを立てて批判する。実に不思議ですね。
まあ森友学園の件で安倍総理が退陣にまで追い込まれるまでは無いとは思いますが、今年の1月2月で解散出来なかったのは痛かったのではないかと思いますね。
解散するタイミングが無くなって来てますからね。