人間モルモット | ふじくまさんのブログ

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あぜ道・けもの道は歩いても人の道は踏み外すな!

約5年ぶりぐらいに、人間モルモットになってきました。
こういう表現すると怒られるかもしれませんがw
要は治験ボランティアというものに参加してきたということです。

治験ボランティアというこをご存知無い方に簡単に説明すると。

ある製薬会社が新薬を開発して販売するまでに、多くの検査をしないといけないわけです。
最初は小動物で、モルモットみたいな。次に人間に近いチンパンジーとかで。
そして最終段階で人間で検査するわけです。

人間対象に検査でも大きく分けて2パターンある。
健康な人を対象とする治験と、対象の病気を持ってる人。
例えばアトピーの薬ならアトピーのある人を対象に、花粉症の薬なら花粉症の人を集めて治験をするわけです。
私が参加してのは健康な人用の治験。

治験もいろいろあって、通院だけのものや入院して行うものがあり、私は入院の方。
入院も期間が薬によって違ってくるんですよね。
2泊3日の短期入院で終わるものや長いものになると1ヶ月近く入院するケースもある。

私が参加したのは3泊4日を2回と通院4回。
どういうことかというと、まず3泊4日で入院して、いったん退院、その後2回通院して事後検査。そして、もう一度3泊4日で入院。その後事後検査のため2回通院。というパターン。

もちろん、これはボランティアですので仕事ではありませんが、協力費という名目でお金は貰えます。
今回の場合は、入院+通院で約2週間拘束されてるわけですが、私の普段の1ヶ月分ぐらいの収入の協力費をいただきました。
(これは、決して協力費が良いというわけではなく、私の普段の収入が低いということですw)

そして、入院生活ですが、
非常に暇ですw
基本的に食って寝る生活。後は定期的に血を採られる。これの繰り返しです。

昔は血を売るというのがあったらしいですが、まさにそんな感じの生活です。

暇な時は何をしてるのか?
娯楽室みたいなのがあり、そこで自由にテレビをみたり、雑誌、漫画をみたり。
多くの漫画や本、DVDなんかが置いてあり自由に見ていいのですが、基本的に古いものが多いw

飲食も病院の出す食事以外は一切口にすることは出来ない。
当たり前ですが、酒・タバコは一切禁止。

治験は新薬を販売するためには必ず通過しなけばいけないもの。
でないと厚生労働省の承認が降りない。

しかし、こういう治験に参加できる人が限られるわけですよね。
2,30代の人を対象に募集するケースが多いのですが、普通に仕事してる人は難しいですよね。

ここは、やはりニート、引きこもりの方々ががんばらないと。
ただし、入院は大部屋での集団生活です。

また、治験に参加できない人というのがある。
まず、覚せい剤等の薬物をやってる人。治験に参加するには事前検査があり、そこで血液検査、尿検査でチェックされる。AIDSとかの検査もこの時チェックされる。
あと、TATTOを入れてる人。
それと外国人の血が入ってる人もアウト。ハーフやクオーターの人は参加不可。

動物実験を経過した後なので、ほぼ安心とはいえ新薬の治験なので、もしかしたら重篤な副作用があるかもしれない。下手すれば死亡することもあるかもしれない(私は聞いたことないですが)。
治験の薬が原因で病気になっても治験を依頼した製薬会社がきちんと保障してくれますから、ご安心を。

ちなみに1回治験に参加すると、次に参加するまでに最低4ヶ月は間を空けなければいけないので、治験だけで生活することは不可能ですw