こんにちわ
ふじのFP事務所です
昨日ブログでご紹介した
の続編！
国立大学の「授業料免除」の「家計基準」の計算を解説いたします
国立大学の授業料免除を受けているのは
５．４万人
（学部・博士課程
平成２８年度 文部科学省の調査より）
平成２８年の国立大学の学生数が
６１万人
ですので
全体の８．８％は授業料免除
を受けているようです。
国立大学の授業料は１年間で53万5,800円入学金：28万2,000円
国立大学の場合、入学金や授業料免除に関しては
全額免除＝0円か
半額免除
となります。
ちなみに
申請は半期ごと（前期・後期）で行います。
家計所得や成績などによって
「前期は全額免除だったのに、後期は半額になってしまった
」
ということも、逆のパターンもあり得ます。
授業料の納付期限は
前期分→5月末
後期分→11月末
となっています。
家計基準の計算
手順としては
①総所得金額の計算
②特別控除の計算
③収入基準額の計算
をして
①－②－③＝家計評価額が
ゼロ以下になれば
家計基準を満たしていることになります
ちなみに
収入の計算は
「前年1年間の収入」で計算します
（今は令和4年なので、令和3年の収入書類にて計算！）
①「総所得金額」の計算
会社員以外の方は
「確定申告書」にある
「所得金額」の「合計」欄（⑫番）に書かれている金額です
会社員で給与収入がある方（源泉徴収票をもらわれている方）は
源泉徴収票の一番右に書かれている「支払金額」
をもとに計算します。
（数か所で収入がある場合は合算します）
所得金額＝
「支払金額の合計」－「給与所得控除」
「所得控除」は、こちらの表で計算します
収入（支払金額）によって、計算式が異なります！
例①）支払金額が700万円の場合
給与所得控除＝258万円
＝258万円（①）
所得金額＝700万円－258万円（①）
＝442万円
例②）支払金額が500万円の場合
給与所得控除＝500万円×0.3＋62万円
＝212万円（②）
所得金額＝500万円－212万円（②）
＝288万円
ご夫婦共働き、同一世帯で収入のある方がいる場合
一人一人の所得を計算
↓
「所得」を合計する
先ほどの例①）年収700万円、例②）年収500万円の方が
同じ世帯にいる場合は
442万円＋288万円
＝730万円
が世帯の所得になります！
②特別控除額の計算
こちらの表で該当するものを足していきます！
【本人とする控除】は
自宅通学の場合は28万円
自宅外通学の場合は72万円 です！
その他、母子・父子世帯は49万円
兄弟がいる場合、小学生9万円、中学生17万円
高校生の場合は、自宅通学かどうか
公立か私立かで、金額が異なっており
かなり細かく計算せねばなりません
例）本人が自宅通学、兄弟は中学生1人、高校生（公立、自宅通学）1人
の場合
（母子・父子家庭ではない、家族に障がい者がいない）
特別控除額
＝28万円＋17万円＋31万円
＝76万円
③「収入基準額」を確認
同一世帯の人数です！
大学生は「学部」のところを見てください
5人家族の場合は、360万円が
「収入基準額」となります
例で考えてみましょう
本人が自宅通学（特別控除28万円）
弟は中学生（特別控除17万円）
父は会社員（年収500万円＝所得288万円）
母はパート（年収100万円＝所得0円）
※ほかの所得はなし
総所得金額（288万円＋0円）－（28万円＋17万円）－334万円
＝－91万円
０以下ですので
家計基準は満たします！
全額免除か半額免除かは総合判定されます
授業料免除の審査は
「成績」と「家計」によって判定され
また、予算内で他の学生との調整もあるので
基準を満たしていても
必ず免除となるかはわかりません
公立大学、私立大学も独自の免除制度があります
公立大学（県立、府立大学など）は
国や県の補助金でまかなわれるので
国立大学と選考が異なります。
私立大学も、独自の制度があるので
大学に問い合わせしてみてくださいね
公立は
「全額免除」「3分の2免除」「3分の1免除」
という学校が多いようですし
私立は「給付型奨学金」の制度もあるようです
使えるものは、使っていきたいですね
以上です～～～
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よい日本の未来をつくっていただきたいと思います
本日も最後までお読み頂き、ありがとうございます
ご参考になれば幸いです
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