D2C「世界感」と「テクノロジー」で勝つブランド戦略 を拝読しました。

 

 

通販でバイヤー業をしているので、大変勉強になりました。

 

2018年くらいから増えてきたD2Cとは、Direct to Costomerの略。

 

簡単に言うと、卸しや小売りを通さず、デジタルでお客様に直接届けるビジネスモデルのこと。

 

お客様はTwitterやInstagramなどのデジタル媒体を通して商品を知り、商品を使った生活シーンを想像し、実際に試すことまでもできる。

 

届けるどころか、一方通行ではなく、一緒に作り上げるスタンス。

 

海外寝具メーカーのCasperやコアラマットレスの例や、スーツケースのAway、アイウェアのWarby Parker、アパレルのEverlaneなど、物販でありながら、生活をデザインするコンテンツを紹介するメディア要素が大きいと感じました。

 

日本でも「北欧、暮らしの道具店」が実例として紹介されており、ドラマ配信「青葉家のテーブル」も観てみました!

 

メーカーがドラマ配信すること自体、衝撃。

 

しかも全く商品を買ってほしいような押しつけ感がなく、ゆったり観れる、普通に、ドラマでした。

 

マーケティングとしては、店舗のモデルケースAIDMA、通信販売のAISASに対して、D2CはSIPSというフレーム。

 

Sympathize 共感する

Identity 確認する

Participate 参加する

Share&Spread 共有・拡散する

 

長年小売バイヤーをやってきて、確かにお客様は3つのグループに分かれるように感じています。

 

1.必要に迫られ、店頭や通販で販促されているものの中から値ごろ感を感じればそれを購入するタイプ

 

2.ある程度自分なりの選択基準を持っていて、比較検討しながら自分の意思で選べるタイプ

 

3.自分のライフスタイルを自身で作る意識が高く、もっとこうあるべきと商品仕様にさえどんどん提言するタイプ

 

特にD2Cは3番目のグループに属する消費者には刺さるんだろうな、などと思いながら読了しました。

 

コロナによる生活の変化もあって、流通の在り方もますます変わっていきますね!