昨日、お客様宅に伺った時に、
差別と区別の違いを説明できるか
という話題になりました。
あなたは答えられますか?
性別や職業、国籍で
区別をすることも差別ではないかと
何かを分類することを躊躇する場面が
増えてきたように思うのは私だけでないはず。
昨日の回答者は小学4年生のSくん。
気持ちの良いくらいスパッと答えてくれました。
「区別は、猫派か犬派ってことでしょ」
そうなんです。
区別は、優劣ではない。
ただ、そうであるということなんです。
じゃあ差別は?
区別されたものに
優劣の意味付けをしているのです。
同じ条件だとしても、結果的に
優劣や差が生じるものは
広い意味で差別ともいえるのではないかしら。
子供部屋を計画する際、親としては
平等に与えたいという気持ちがあるのか、
全く同じ条件にしたい
という要望がたくさんあります。
けれど本来の目的は
子どもたちが等しく幸せに過ごせる部屋を
与えたいということですよね。
同じ条件の部屋だとしても
片方は幸せだけど
片方は居心地が悪い
ということが起こり得ます。
なぜか。
子供達の感じ方が同じではない
からです。
極端な例を挙げます。
明るいところが好きな子と
明るいところが苦手な子がいて
どちらも南側の日当たりの良い部屋を
あてがわれたとしますね。
明るいところが苦手な子は
カーテンを閉めっぱなしにしたり
窓を開けることも少なくなるかもしれません。
こういう子は北東向きの
直射日光が入らないけれど
一日中安定的な光環境の部屋の方が
その子らしく過ごせます。
どうですか?
同じ条件にして過ごし方に差が出るのと
別の条件にして過ごし方が同じになるのと
どちらが
子供の心に差がつかない
でしょうか。
表面的な条件だけにとらわれると
家族の心を見えにくくします。
人は無意識に
区別をしているつもりで差別をしていますし
差別をしていないつもりで差別をしています。
いいですか?
部屋を同じ条件にしても
差別を生むことがあります。
住まいに大切なのは
住まう人の個性をしっかりと見て
必要な区別をすること。
無意識に差別された空間は人を蝕みます。
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