鼻がもげたスフィンクス。

アップで見るとこんな感じ。

夜になると、「音と光のショー」なるものをやってます。

ピラミッドとスフィンクスを使ったかなり大規模なショーで、荘厳な歴史を感じることができます。

たまにおバカな照明もあたりますが…

そんなスフィンクスともしばしのお別れ。

僕はタクシーをチャーターし、車内より遠くにピラミッドを眺めながら、付近の遺跡巡りに向かう。

前回にも紹介しましたが、階段ピラミッド。

カイロから南に約24ｋｍ、紀元前2667年～前2648年までエジプトを統治していたジェセル王のピラミッドです。

サッカーラにある階段ピラミッドは世界最古のピラミッドで、イムホテプによって設計・建設されました。

サッカーラは日本人にはあまり知られていないかもなのですが、実はエジプト屈指の遺跡の宝庫なのです。

イムホテプ、イムホテップと言った方が解りやすいですかね？

映画「ハムナプトラ」でも有名な古代エジプトの高僧で、下エジプト王の宰相、上エジプト王に次ぐ者、偉大な建築家、ヘリオポリスの高僧などと呼ばれており、政治や宗教にも精通し、ファラオ同様に民衆の尊敬を集めていた天才です。

映画では何故か悪しき神官となってますが…

古王国時代、エジプトの首都はメンフィスですが、ネクロポリス（死者の町）としてサッカーラが築かれました。

世界最古のピラミッド「階段ピラミッド」や、墳墓の壁に描かれた見事な壁画、エジプトの遺跡の中でもとても珍しい「セラペウム」（聖牛のミイラが埋葬された場所）、テティ王のピラミッドなどがサッカーラの見所ですね。

そうなんです。

この付近には王族や高名な神官らの墓が数多く残っているのです。

でもそれらの殆どは未だに砂の下で、大部分の遺跡は埋まったままだと考えられています。

イムホテプの墓やミイラは未だに発見されてませんが、ひょっとするとこのサッカーラにあるかも…。

行って掘ったら出てくるかもです。

そしたらもう世界的な大発見で、とんでもない有名人になれます。

一攫千金を狙う方はご一考あれ ( ´艸｀)

このピラミッドは通称「屈折ピラミッド」と言います。

サッカーラよりさらに南に進み、ダハシュールという地域にあります。

さすがにこの辺りはツアーなどは無いのであまり日本人には馴染みがないと思いますが、面白いピラミッドなのでご紹介。

このピラミッド、よく見ると途中から壁の角度が変わっているのが解りますか？

実はこのピラミッドは有名なクフ王の父（スネフェル王）のために建設されていたのですが当時はまだ上記にあるような階段ピラミッドが主流でした。

現在よく見るような真正のピラミッドはこれが初めてだったと言われています。

そのため設計者が計算ミスをし、始めの頃の傾斜が５５度でしたが構造の不安定さが明らかになり、途中から４４度に変えて完成させたと言われています。

すぐ近くにはもう一つ、傾斜が４３度の緩やかなピラミッドがあり、北のピラミッド、もしくは赤のピラミッドといわれています。

これはスネフェル王が屈折ピラミッドを建設中にこれを放棄し、もう一つのピラミッドを着工したと言われている物です。

北のピラミッドの上からは遠くにサッカーラ、アブ・シール、ギザのピラミッドを一望でき、とても良い眺めです。

次回、タクシーチャーター珍道中…

乞うご期待。。。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 Dice-ket

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エジプト旅行記②