数ある世界遺産の中でも圧倒的な迫力と荘厳さを合わせ持つ、ドイツ、ケルンの大聖堂。
世界最大のゴシック建築として有名で、現在の大聖堂は3代目です。
現存している3代目は13世紀頃から建築が始まりました。
しかし、財政難から16世紀ごろには建設が中断し、再開されたのは19世紀になってからなのです。
その間、この大聖堂の象徴でもある正面のファサードの塔は、一本だけしかありませんでした。
全てが完成したのは19世紀の終盤、実に建設が始まってから600年以上もの月日が流れていたのです。
塔の高さは157m、アメリカのワシントン記念塔が出来るまでは世界一高い建造物でした。
その後、第一次大戦の時には南塔に備え付けられていた「皇帝の鐘」が溶かされ武器となり、第二次大戦の時には、米英軍の激しい空爆を受け、かなり大きな被害を受けましたが、完全な倒壊は免れたために20世紀の終盤には完全に修復が終わりました。
1996年にはユネスコ世界遺産に認定されますが、周辺に高層建築物の計画が浮上。
景観破壊の危機ということで2004年には危機遺産として登録されてしまいます。
市は高層建築の規制を行うなど、懸命に景観を損なわない努力の結果2006年には危機遺産とうろくは解除されました。
人の歴史と共に歩んできた、ゴシック建築の傑作。
政治や世界情勢に揉まれ、現代では環境に弄ばれています。
綺麗な景色の裏には、色んなイロを持つ歴史があるのです。
Dice-ket
※写真撮影のご依頼は、
fujidai01-photo@yahoo.co.jp まで連絡下さい。
風景、建築、インテリア、物撮り、イベント、スポーツ、などなど…。
世界遺産や世界の風景、ブログに掲載している写真やそれ以外の写真も貸し出しが可能です。
また、最近ではセミナーや講演、写真教室なども増えています。
個人レッスンも承りますので技術アップやプロのテクニックを盗みたーい、なんて方もご連絡をお待ちしております。
取材等で長期の間出かけている事がありますので、ご依頼は早めのご連絡をお願い致します。
お気軽にお申し付け下さい 。
ご連絡お待ちしておりますー (^_^)v