私の半世紀ストーリ④（上京～大学＆タレント時代）

私は、女優になりたい！という思いが

強く、大学を卒業時には、

就職活動を一切しませんでした。（汗）

そして、所属していた芸能事務所に、

そのままいて、バイトで生活するようになりました。

今思うと、すごい度胸があったんですね・・・

「自分は、女優にきっとなれる！」と

信じていたのでした。

しかし、最初に来た仕事は、

水着のグラビアなどでした。

私は、ペチャパイで、ぽっこりお腹でしたから、

グラビアで人気が出ることはありませんでした。（笑）

また、NHKの朝ドラのオーディションなども

受けたものの、全く駄目でした。

そんな中で、同じ事務所の先輩だった

「ダンスはうまく踊れない」という曲で、時の人となっていた

高樹澪さんが、「スチュワーデス物語」にレギュラー

出演するということで、そのおまけでそのドラマに

出演することになったのです。

（写真中央が私です。）

（風間杜夫さんの右となりが私です）

当時、大映テレビは、

映画と同じフィルム撮影だったため、

とにかく、撮影に膨大な時間がかかりました。

カメラがたった一台だったのです・・・

朝５時に羽田に集合して、夜の11時まで毎日撮影でした。

しかも、私は、セリフなんてほとんどない役でしたので、

８割以上は、待ち時間でした。

そんな、生活を半年もしていると、

「このまま売れずに、どんどん歳をとっていくんだ〜〜」

って、否定的な考えが、浮かんでくるようになっていきました。

そんな中、私に一つのチャンスが訪れました。

それは、角川映画で、人気小説「オイディプスの刃」を

映画化し、それをカンヌ映画祭に出品するという企画でした。

しかも、その映画には、当時、人気俳優だった

古尾谷雅人、京本雅樹、清水健太郎、

北詰友樹、佐藤友美などが出演する

話題作でした。

その中で、北詰友樹の妻の役で、

出演することになったのです！

学生時代から映画が大好きだった私は、

本当にうれしく思いました。

その中でフランスロケがあったのですが、

その時に、映画の監督からセクハラを受けてしまったのです・・・

演技指導と称して、ホテルの部屋へ呼ばれました。

私は、まだ駆け出しの女優でしたから、

私には、マネージャーは同行していませんでした。

怖くなって、監督を突き飛ばして、

泣いて、部屋へ帰ったのを覚えています。

男性ばかり、出演している映画で、女優は、

私と佐藤友美さんだけでした。

それがショックで、私監督に対して、すごい反抗的な態度を

とってしまいました。

その結果、映画出演者のテロップから、私の名前は消されて

しまったのです！！

しかも、そのことについて、事務所からも何の説明も

ありませんでした〜。

私は、

「女優なんて、役をもらうには、娼婦と同じなんだ！」

と思い、「もう芸能界なんでイヤ！」と、

事務所をやめることにしました。

しかし、長いあいだ憧れていた仕事を

諦めることで、私の心には大きな穴があいてしまった

のでした。

かつて、俳優養成所で同期だった、

仲間たちが、どんどんデビューして、

売れっ子になっていく姿を見るのは、とても

辛いことでした。

傷ついた心の穴を埋めようと、

私は、必死に夢中になれるものを探しました。

それは、さらに、

悪夢のような、マイナスのスパイラルへと

私を導いていったのです・・・

私の半世紀ストーリー⑥（女優時代　Ｎｏ．２）　

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私の半世紀ストーリ⑤（女優時代 Ｎｏ．１）

私の半世紀ストーリ⑤（女優時代　Ｎｏ．１）