映画はちょっと小休止させていただき

小説も先日のコロナ休みに
何冊か読めたので
そちらをご紹介しますねー指差し


 
辻堂ゆめ
「サクラサク、サクラチル」

 

 

 
 
辻堂ゆめさんの著書は恐らく初めて。
 
以前「トリカゴ」という彼女の小説を
借りてみたことがあったのだけど
タイムアウトで返却せざるを得ずだったことは
ありましたが。
 
こちらの
「サクラサク、サクラチル」は
両親から教育虐待と言えるほどに
東大合格を強いられた
ひとりの男子高校生・染野と
 
そのクラスメートで
親からネグレクトを受けているという
女子生徒の星。
 
この二人の物語です。
 
これまでに
毒親による虐待を描いた著書は幾度となく
読んで来たとは思うのですが
これほどまでに
胸くそが悪くなるような”親”に
出会ったことはないかも・・・
 
虐待シーンは常にもやもやしたし、
心が痛むというよりは
この親を今すぐ警察に突き出したい気持ちで
いっぱいになった。
 
染野の方は
暴力やモラハラが
明らかに親の歪みであるのに
それを愛だと勘違いさせられ、

挙句には模試の成績などにおいて
親の期待を裏切った自分が悪いと
思い込んでしまっていたんですね。
 
しかも彼の父親は
高学歴にもかかわらず(もちろん東大)
やることが非常に子供じみていて、

順位が下がれば睡眠時間を減らされ
無理やり勉強させられるとか
食事抜きとか・・

母親は母親で
学歴が下ということから夫に
見下されているため
彼の言いなり。
 

ある日、
染野は星に”それは虐待だ”と
強く指摘され
やがてそれを認めるように。
 
心を共鳴させあう二人は
自分達を追い詰めた親への〈復讐計画〉を
始動させることにしたのだけど、
 
どんな復讐を
このサイテー極まりない親に対してするのか
想像して
私、非常にワクワクしましてね目

それは我慢できないほどで
 
なんとワタシ、
ページをすっ飛ばして
後半を先に読んでしまったんですよ煽りアセアセ
 
こんな読み方、ルール違反だわアセアセ
とか思いながらも
 
あまりにも虐待が悲惨だったので
早くこの子らが復讐により
救われてほしかったし
私も安心したかったアセアセ

それに何より
復讐によって親が痛めつけられるさまを
早く見たかったびっくりマーク

 
結末がどうだったかはもちろん書きませんけど。
 
 
しかし、こんな親たちに
育てられたこの2人の高校生は
よくぞまともに育ってきたものだ。
 
っていうか、
星がされたネグレクトは
貧困家庭や母子家庭において
よくある話のような気がするけど、
 
染野が受けたこれほどまでの教育虐待、
実際にあるのかな・・・。
 
あるかもしれないなガーン
 
東大がそんなにいいのか・・・?

子供達が自ら望んで東大合格に挑むのは
いいけど。

何がなんでも東大じゃなきゃ!
とか
躍起になっている親たち、
息子が受験生の時代に
私の周りにもいましたよー。


へーーイヒ
という視線で私はいつもおりました。


こちらの「サクラサク、サクラチル」は
まだ文庫にはなっていませんが
数年後に文庫本化されたら
買おうかな。

内容はアレですけど、面白かった!!

それに文庫で
どなたがどんな解説をされるか気になる。

クイズ王の伊沢拓司さんがいいな。

それか逆に
トンチンカンな政策をされる政治家などに
書いていただいて
だからダメなんだよ!って、
思いきりツッコミ入れて嘲笑うってのも
面白いかもなー口笛