前に訪れた
新宿の紀伊國屋書店
 
近所の書店
 
ちょっと遠出した時に
ついでに立ち寄った書店
 
最近訪れた全ての書店において
メインな位置に配置され
売り出されていたこちらの小説。
 
気になったので手に入れ
読んでみました指差し

 

 

東直子

「とりつくしま」

 

 

死んでしまったあと、

モノになって大切な人の近くにいられるとしたら……。

あなたは何になりますか? 

 

死後の世界、

亡くなった人に

「とりつくしま係」が

そう問いかけるんです。

 

え、何になろうかな・・・。

 

本当にただ見守るだけで

話しかけたりすることはできないのですが、

真剣に私、何になろうか悩みました。

 

もちろん

いつ自分が死ぬかにもよりますが、

 

もし今死んでしまったとしたら?

 

やはり

子供のことが気になると思うのです。

 

リビングの壁掛けになって

子供達を見守る?

ついでに言えばこの位置なら主人のことも

見守れますしね。

 

いや、でも

結婚して子供たちが

家を出て行ってしまったら、

この位置では

見守り続けることはできないなぁ・・・

 

子供達がいつも持ち歩く何かになる?

しかも

ずっと持ち続けるものでなきゃ。

 

お守りや手帳は一年ごとに変わるし、

ハンカチやティッシュは消耗品だし、

バッグなんて女は浮気性で

一生持ち続けるなんてこと

ほとんどないだろうしなぁ。

 

うーん、

どうせなら長く一緒にいたいと

考えてしまうので、

結局いい案が浮かびません汗うさぎ

 

 

物語は短編になっていて

様々な主人公が登場するのですが、

年代も子供からお年寄りまで幅広い。

 

その中で、

”いつも遊んでいた

大好きなジャングルジムになった

男の子の話”

涙を誘われました。

やはり私は母親なんだなぁ。

 

あと、息子のロージン

(野球でピッチャーが使う白い粉)

になった母親もいたのですが、

え、そんなものでいいの??

ロージンなんて粉だしすぐ消えちゃうよ?と

アドバイスをしてあげたく

なったりも。

(主人公の母親は、少しだけ一緒にいられればいいと考えていたのだけどね)

 

死後の世界であっても

どことなくコミカルだし、

そこまでシリアスではないところが

この物語の魅力かな。

 

久々に一気読みで、

面白かったのでお薦め本としましたチュー