朝、駅までの道。
動かぬ飼い犬を横でじっと待っている
お爺さんがいらっしゃいました。
連れていらっしゃるのは柴犬でしたが、
見てみれば
毛並みや毛のツヤから判断するに、
かなりの老犬
その日は朝から蒸し暑かったし、
お散歩途中で疲れてしまったのか
道端に座り込んで
動かなくなってしまったのだな、
お爺さんお気の毒に、など思いながら
一人と一匹を横目に通り過ぎました。
そして私は駅までの道、
歩道に咲く若干くたびれ気味の紫陽花に、
まだ散らないでね〜
なんて声をかけながら、
暑いので歩を緩め、
たまに水分補給しながら
駅に向かっていました
そして
聴いていたあいみょんの曲が終わり、
他のプレイリストに
チェンジしようとしていた
ちょうどその時、
輝く様なブロンズヘアをなびかせながら、
露出度高め、
若く、ナイスバディのギャルが
私の横を颯爽と通り過ぎまして・・。
日本人っぽくはなかったので、
どこのお国の方かしら?
なんて思ったのも束の間、
なんとそのギャルに
ちょっかいをかけるかのように、
先ほどの老犬が軽快な足取りで
つきまとっているではありませんか
オスだったのか・・・!
っていうか
ツッコミどころはそこではなく、
さっきまでは
くたびれ果てた老犬でしかなかったのに、
いきなりこんな?
というところ。
fujiko、呆れて苦笑い
お爺さんはというと
逆に老犬にひきずられながら
困ったようにパタパタと
きっと
お恥ずかしかったのではないかと、
お気の毒になりました
ちなみに
ギャルのほうは全く犬を無視。
見向きもしないでひたすら歩く。
いくつになっても殿方は、
若く美しい女性に
惹かれるものなのだとは思います。
まぁ、女の場合も同じで
いくつになっても
若いイケメンには目が行きますけどね。
っていうか、
犬なんですけどね今回の殿方は
人間も犬も同じってことですか。
ただし人間には理性がありますものね。
例外な方もたまに
いらっしゃると思いますが、
普通はいきなり朝から
女の尻を追っかけたりはしないでしょう。
犬はゼロか100で生きていると
言いますから、曖昧さはナシ。
本能剝き出しですし
あからさまですね
しかし
待たんかコラァ~、そこの犬っ
私もここにいるんだけど!?
私には見向きもしないんかい
いや、チラ見した、多分。
なら少しはちょっかいかけろっ、少しは
アラフィフfujiko、
ギャルにフェロモン負け。
ちょっぴり苦々しい隙間風の吹いた
蒸し暑い朝の出来事でした。