昨年だったと思いますが、
女優、杏ちゃんのYouTubeで紹介されていて、




映像化されたら
いつかこの役をやりたいと杏ちゃんも
言っていたほどでしたので
興味を持ち、
読んでみた時代小説がこちら。

宇江佐真理
「お柳、一途」



肥前長崎の出島で通訳として働く父から
英語やフランス語を習うお柳。
女人禁制の職業に憧れるお柳は、
釜次郎(のちの榎本武揚)と出会う──。
攘夷運動、大政奉還、戊辰戦争から明治維新へ。
実在の女性通詞の生涯を描いた
感動の長編時代小説。


男装し、男性として
フランス語通訳の職についたということで、
歴史上には残されていませんが、
確かに実在したお柳という女性。

この激動の時代、
男装してまで仕事に徹するお柳は
強い心で生き抜いた女性だと思います。

が、そんな勇気を持てたのも
お柳が心を寄せた殿方、
釜次郎の存在が大きいのは確かだと思う。

でもやっぱり思うのは、
こんな時代に生まれなくて良かった、
ということ
通訳になるのに男装しなきゃ
なれないだなんて、
歴史を学んでわかってはいるけど
ひどい時代だわ。
本当に馬鹿馬鹿しい。

お柳が惚れた釜次郎(のちの榎本武揚)は
いい男ですが、
最後までどこか引っかかって
私は好きになれなかったキョロキョロ

けど、いい男グッってのが
悔しいところではありますが…

物語は壮大で、とても面白かったです。
子供でも読めそうだし
歴史好きの中高校生なら、
ガッツリと
年表にある出来事が繰り広げられるので、
勉強になるし楽しめるかな?

そして、女子なら
私のように腹立たしい気持ちになること
請け合い!!

我が家の娘もこの小説を読んで、
お柳の強さや勇気もそうだけど、
逆に
こんな男尊女卑の
今よりもっと酷い
理不尽な時代があったのだ
ということを
しっかり頭に叩きこんで、知ってくれたらな。

…と思うのだけど、
部類の歴史嫌いだから
きっと読まないわ泣

かなしい。