おはようございます。
今日の東京は雪です雪

すでにチラチラ舞っています。
初雪の観測は前にあったようですが、
私にとっては初雪。

受験生の足が心配になるし、
ロマンチックも何もない、
あまり歓迎したくない雪だな〜
早く止むといいです手

雪雪雪

さて、昨日は愛犬を連れて
病院に行ってきました。
ついに腫瘍摘出と避妊手術の日が
やって来たのでした。
 
お迎えは夕方で
まだまだ時間がありましたので、
ちょっとコーヒーで一息ついて
ゆっくりしていましたコーヒー

 

 

珈琲のお供はこちらのエッセイ。
 
これは本当にエッセイなの?
と思うほど先が気になって気になって
ほぼ一気読みしてしまったのですが、
 
 
有吉佐和子著
「女二人のニューギニア」
 
 
 
 
女二人とは、
著者の有吉佐和子さんと、
すでに現地に染まりまくっている
文化人類学者の畑中幸子さん。

 このエッセイが書かれたのは
まだ私が生まれる前。
1970年辺りなのですが、
畑中さんの家はニューギニア奥地にあり、
当時オーストラリア政府からの依頼で
シシミン族の実態を調査し
4年間の在住計画でいらっしゃったのです。
 
著者の有吉佐和子さんは、
そんな友人である畑中さんに
「あんたも来てみない?」
と誘われたことから
物見遊山でニューギニアを
訪れることにしたのですが、
現地の畑中家に到着するまでが
そりゃもう壮絶だったんです・・。
 
ウイワックという場所まで
お迎えに来てくれた畑中さんに
ホッとしたのも束の間、
そこから
オクサプミンという場所まで飛ぶセスナは
ガタガタのオンボロ。

そこから
ライフル片手に護衛についてくれた
現地人ポリスたちに助けられながら
食いついてくる葉っぱやキノコに気をつけつつ
ひたすらジャングルを歩き、
岩だらけの川岸を這い上がったり
転げ落ちたりびっくり
 
難行苦行を繰り返す有吉さんからは
本当に悲惨なご様子がうかがえ、
読んでいるこちらが彼女を
気の毒に思えるほど。
ちなみに畑中さんは慣れていらっしゃる為、
平気そうでした。
 
そして、蛭が腕に付いていても
振り払う気力もないほどに
ひたすら歩き続けた有吉さんでしたが、
ついにダウンしてしまいますキョロキョロ
 
すると、現地人ポリスが
彼女をおんぶして
ジャングルを駆け抜けてくれてキューン
 
 もうね、
有吉さん、その現地人に
惚れたんじゃないかと思うわ乙女のトキメキ
書いてなかったけど。
 
あと、ランチに登場したものがすごかった…
そこは読んでのお楽しみかも。
 
そんなこんなで2~3日かけて
ようやく畑中さんの暮らすヨリアピに
到着します。
 
文明に侵されていない
現地にいるシシミン族の彼らは、
まぁこちらも予想通りなんですが、
誰もパンツを履いていないという
裸族の世界驚き
さらに女も男も鼻に穴があいていて
そこに細い青竹をさしていた!
 
そうそう、
それが私もかつて持っていた
ニューギニアのイメージでした。

 最初にも書きましたが
このエッセイは1970年くらいに
書かれたものでして、
ニューギニアっていうと人食い人種がいるとか
噂されていた時代、ですか?
それのちょっと後になるのかな?
 
大学時代に
元ジャーナリストの
おじいちゃん教授がいらっしゃったのですが、
彼も若かりし頃ニューギニアに
乗り込んだことがあり、
人食い人種がいると聞いていたから
最初は恐ろしかったけど、
彼らは全くそんな人々ではなかったと
講義で仰っていたことを思い出す。。。
 
畑中さんが行かれていた当時
世界から100人以上の学者たちが
ニューギニアに調査に潜り込んでいたと
こちらのエッセイに書かれていたので、
教授が取材で訪れていたというのも
この時代だったのかなぁなんて
思ったりしました。
 
あと本の帯にもありますが
やはり男尊女卑はあるようで
野豚3匹と女一人を取り替えるような社会だと。
そんな場所で研究に勤しむ畑中さんは、
なめられないように
常に強気な態度で現地人に接し、
とてもたくましく生きておられ
その強さは素晴らしかった。
 

現地人は裸族。

有吉さんは

やがてパンツをシシミン族の人々に

縫ってあげることを思い付きます。

 

パンツを与えられた者と

そうでない者とで

生活態度が変わってくるというところが

ちょっと面白かったですw

 


 

有吉佐和子さん、

文章もわかりやすく読みやすいし、

ユーモアもあって面白かったです。

 

あと、昔のエッセイって面白いかもって

今回こちらを読んでヒラメキましたひらめき電球


名著も数多くあるらしい。

そんなエッセイを探し出して

読んでみたくなりました。


今気になっているのは

兼高かおるさんの処女エッセイ集や、

不朽の名エッセイと言われている

向田邦子さんのやつかな〜目



peaceの手術は無事終わりました。

それについてはまた書きますね犬