私の愛読書のひとつである

星新一さんの「ねむりウサギ」

 

“私の”愛読書なのに

何故か息子にとられ、

息子の部屋にある。

 

ちょっと拝借し、

(いや拝借ってゆーか私のですからっ)

今年の干支である”ウサギ”の本なので

改めて読んでみた。


ちなみにこちらの本は

ショートショートセレクションなので

「ねむりウサギ」はその中の短編の一つです。



 

 

ある日のこと、

パーティでウサギが酒を飲んでいた。

このウサギ、なかなかのスタイルと身だしなみ。

巧みな冗談をしゃべり

辺りの女性を惹きつけていた。

するとあるひとりの女が


「でもあなた、競争じゃカメに勝てないんでしょ」


と意地の悪いことを言って来た。

 

たまたまそばに

面白くもおかしくもない地味なカメがいて

お酒を飲んでいたので、

侮辱されたウサギは憤り

カメに競争を申し込む。

 

そして翌日立会人の元

多数の観客に囲まれ

ゴールの丘を目指して両者スタート!

 

カメは特に描写するほどのことはなく

のそのそと歩いているのみ。

 

一方ウサギは

前夜丹念に洗い上げた純白の毛を輝かせ

体中の筋肉は鋼鉄のばねのごとく

すべてがリズムに満ち溢れている。

走り方は一級の芸術品。

観客に与えるその効果を

ウサギは自分でも意識していた。

 

そしてウサギは丘へ到達、ゴール!!

 

ゴールインの姿勢をしばらく取り続けたウサギ。

もうカメラマンは写真を撮り終えただろうと

姿勢をもとに戻したのだが、

あれ?辺りには誰もいない・・・。

 

そう、わが身のスタイルに気を取られ

ウサギはゴールの丘を間違えたのだ・・・。

 

というところからお話は始まります。

 

(以下、若干ネタバレあり)

 

もちろんこの勝負は負け。

しかしこの物語が面白いのはここからなんですビックリマーク

 

このあとウサギはカメに勝つため

チャレンジ、工夫、努力をするんです。

それは周りからしたら

理解されないことかもしれないし

呆れられることかもしれない。

 

しかし自分がカメに勝つために

学習し、ありとあらゆる手法をこらし

遊びをやめトレーニングに集中。

専門家の意見にも耳を傾けます。

 

そしてチャレンジする度に負けてしまっても、

何度も何度もカメに挑戦するんです。

(何度も何度も負けちゃうの笑い泣き

 

ある日、

負けてしまう理由を考えた時、

山の中腹でどうしても自分は寝てしまう…

ということに気付きます。

そこで不眠にそなえた生活をしたりするのですが、

それでも負ける・・・。

 

今度はある疑念がウサギに浮かんできます。

 

ひょっとして昔聞いたことがある

「カメに負けたというウサギ」というのは

自分の先祖なのではないか真顔?と・・・

 

そしてその血縁を調べると・・・

 

と、ここまでにしておきますねてへぺろ

 

しかしとにかくこのウサギ、

勝つための努力がすごい。

修業はもちろん

化学的な検討にもとりかかったり、

どうしても眠りたくなってしまう”あの場所”

丘の中腹

その近辺の調査に乗り出したり。

 

あることを成し遂げるって

地道な努力や研究、

創意工夫により

成り立っていくんだよな

っていうことを教えてくれる物語だなと

改めて思いました。

 

今年の干支であるウサギ。

よし、私もめげないウサギのその根性、

見習わなきゃな笑

 

 

しかし面白い物語なのぉ爆笑

教訓や人生についての教えもいいのですが、

 

とにかく面白い物語です爆笑爆笑爆笑


だいすき愛