本日読み終わりました
原田ひ香さんの著書。
 
「母親からの小包はなぜこんなにダサいのか」

 

 

 

母からの小包がダサい?

 

私にも実家の母から

小包はよく届きますが、

ダサいと思ったことはありません。

 

でも、よくよく思い出してみると

確か若い頃は、

あーー、また届いた…と、

膨れたダンボールを

ガムテープで押さえつけるように

無理やり止められている

パンパンのダンボール箱を見て

ため息をついていました。

 

中にはありとあらゆるモノが

詰め込まれていました。

今思えば、このパンッパンさは

遠く離れた娘への”母からの思い”なのだ

ということが

痛いほどわかるのですが、

当時は届いたダンボールを開けるのも

めんどくさくて仕方がありませんでした。

 

お届け物の中身ですが、

野菜はもちろん

ビタミンや

にんにく卵黄などの健康食品、

歯ブラシや石鹸などの生活雑貨までが。

 

私は一人暮らしをしていましたが、

あまり料理はしていなかった為、

野菜は腐らせてしまうこともしょっちゅう。

若いし健康だったから健康食品なんて

摂らなくても平気だったし、

また体調を崩しても

薬ですぐ治るし〜的な考え方だったし、

健康食品の必要性なんてわかっていなかったなぁ。

まぁ歯ブラシなどは

買いに行くの面倒だし有難いかな〜程度には

思っていたと思います。

 

親思う心に勝る親心、

親の気持ち子知らずとはまさにこのことですね。

 

 

ところで先日、

実家の母から荷物が届きました照れ

 

季節は秋。

いつものサイズより

ちょっと大きめのダンボール。

中にはサツマイモ、栗、柿など

秋の味覚がぎっしりきのこ

 

他にも母の手作りと思われる瓶詰めの塩きのこ、

 

そして、何故だか

スーパーで買ったと思われる

値段のついた白菜や小松菜、切干大根まで

入っていました。

 

これらは隙間を埋めるために入れた?

 

いえいえ、これぞまさに親心なのだと、

今では若かりし頃の

ただただ面倒だったあの気持ちは封印し、

有難くいただいておりますよ。

 

 

 

白菜は缶詰のササミとドレッシングで和えて

サラダに。

 

 

晩御飯は坦々麺にしましたが、

デザートには早速柿を剥いて。

 

 

塩キノコなどは

そのままざざーっとフライパンに開け、

生クリームと

フライドガーリックなどと一緒に和えて

パスタにでもすれば

簡単クリームきのこパスタが

出来上がることでしょう。

 

食材の使い方も長年の主婦歴の賜物ですね。

 

 

母からの小包は

こうして我が家の食卓に大活躍をしております。

 

キラキラキラキラキラキラ

 

ところで話は小説に戻りますが、

”母からの小包”をテーマに

短編が5つほどありました。

 

この小説の面白いところは

実の母からだけではなく

また違った意味での”母”からの

小包のお話もあるところ。

こんな形もあるのだなぁと

あったかかったり

せつなくなったりする気持ちになります。

 

あと、ひ香さんの小説には

とんでもない人、常識外れな人達などが

たくさん登場しますよね。

そんなわけで

読んでいるこちら側も

ムカムカしながら

読みすすめる箇所もあったりと、

気持ちがバラエティに変化して行きます。

 

ええ、もちろん最後は号泣でしたパー

 

やっぱり原田ひ香さん、面白い。

今一番好きな作家さんです。


次は何を読もうかな~