あいかわらず上野では
様々な催しがなされており、
どれもこれも魅力的なのですが、
私が向かったのは、
このヒトがいる場所・・・
↓↓↓
ロダン「考える人」
そして、
ル・コルビュジエ設計の建物である
ここは、
はい
以前から行きたいとブログにも
書いておりましたが
ようやく来ることができました
国立西洋美術館です
こないだ娘と入口付近をウロウロして
ロダン作品などは鑑賞しておりましたが、
館内には入っておりませんでした。
本日は私おひとりさまで
今開催中の
「自然と人のダイアローグ展」を
観覧するためにやってきたというわけです
すでに何人かのブロ友さんが行かれていて
ブログも読ませていただいていましたが、
私もついに、
このタイトル写真を
アップすることとなりました
2020年の10月から
施設整備のため閉館していた
国立西洋美術館。
空調整備などもされたということなので、
今のコロナ時代に
より快適かつ安心して
観覧できるようになったのかな
今回こちらの展覧会は
そのリニューアルオープン記念として
ドイツ・エッセンの
フォルクヴァング美術館の協力を得て、
日本とドイツの両館が誇る
100点以上の名品の競演を楽しめるというもの。
中でも両美術館所蔵の「雲」が描かれた
2点の競演が興味深かったです
BSの番組「ぶらぶら美術館」でも
紹介されておりましたが、
その2点において
観る人をまるで雲の中にいるような気分に
させる取り計らいなのか、
白い空間が造られており、
その中に
それぞれ1点ずつ展示されていたんですよね。
写真はYahoo!ニュースからお借りしました。
まずは
西洋美術館 所蔵
モネ「舟遊び」
水面に揺れる雲。
モネの描く雲って、ピンクが多いですよね。
大好きです
こちらの川はジヴェルニーのエプト川なのだと
音声ガイドより知りました。
モネは家族でよく川に遊びに行ったのだとか。
ジヴェルニーかぁ。。
今朝、私がスタバで読んでいたのは
昨日のブログでご紹介したとおり
ディズニーが舞台の小説でしたが、
美術館に来る前だったのだし、
原田マハさんの「ジヴェルニーの食卓」
にすれば良かったなぁ
なんて、
ちょっとだけ後悔したりも
(積読本になってるの)
そしてもう一つは
フォルクヴァング所蔵
ゲルハルト・リヒター「雲」
こちらの
ゲルハルト・リヒターは、
ドイツ出身の世界的画家で、
私はよく知らなかったのですが、
存命の画家なんですね。
今年、日本では大ブームで
あちらこちらで企画展があるそうな。
この「雲」は
写真をもとに油彩で描いている
フォトペインティングらしいのですが、
見れば見るほど油彩とは思えないような絵‥
私、乱視があるからかもしれませんが、
じーっと見ていると
もわもわとした雲がさらにもわもわと沸き立ち、
本当に雲が流れて行くように見えました
白壁の中に展示もいいけど、
なんなら
天井に展示してほしかったわぁ。
寝転がって眺めてみたかった。
まぁ、それは無理な話でしょうけどね
あとはこちらの競演も好きでした。
↓↓↓
両方とも
ギュスターブ・クールベの作品。
向かって右が西美所蔵、
左がフォルクヴァング所蔵です。
タイトルは2つとも同じで「波」
クールベは
波がすごい場所にアトリエを構えており、
海の風景画を100点以上
描いているらしいんですよね。
私が知っているクールべの波の絵は
他にもありますが、
どれもこれも荒々しく、
自然の厳しさを感じさせるものばかりで、
その臨場感たるや。
ちなみに彼はね、
天使は描けないんですって。
理由は、”見たことがないから”。
全部が全部そうなのかどうかは
知りませんが、
見たものを見たまま描くのがお得意な
画家さんだそうです。
それにしてもこの臨場感
一体彼はどんな目をしているのかしら
この2つの作品でいうと、
私はフォルクヴァング所蔵の「波」の方が
好きかな
あとは個人的に気に入った絵を何点か。
カスパー・ダーヴィト・フリードリヒ
「夕日の前に立つ女性」 フォルクヴァング所蔵
ドイツ・ロマン主義を代表する画家さん。
A4用紙にも満たないくらいのサイズで
小さな絵なんです。
両手を広げた女性。
神秘的な自然を感じ、
その大きさを体いっぱいに
受けようとするその姿に、
自分を重ねてしまいました。
「神さま、私にお力を~~」なんて。
”夕日”とタイトルにありますが、
本当は夕日か朝日か
どちらかわからないのですって。
そういえば「ぶらぶら美術館」で
またもや山田五郎さんが言っていたけど、
1815年にインドネシアのタンボラ火山が噴火して
その噴煙がまわっていき、
そのせいでこの絵が描かれた時代の
ヨーロッパは、
夕日がすごかったらしい。
確かにこの絵、
一見ヨーロッパとは思えないくらいの
オレンジ色ですよね。
でも、なんだ、そういうことならやはり
夕日なんじゃん
あれ?朝日も同じ色になるのかな
場所がアフリカなら朝日がいいな。
そしてこちらもお気に入り。
ギュスターヴ・モロー
「聖なる像」西洋美術館所蔵
こちら・・・
ゾウに乗っている女性が
とてもセクシーですが、
実はゾウがめちゃくちゃ魅惑的なんです
聖なる象というタイトル、納得です。
ブログに添付している写真からでは
よくわかりませんが、
このぞうさん、
真っ直ぐな視線でこちらを見てきます。
目が合います
そして水辺を神秘的な歩みで
私に迫って来る‥
なんてゆーか、このゾウに
惑わされる気分になります
こちらは西美所蔵なので、
常設展などで今後また観られるかな。
惑わされにまた来ようと思いました
ハッ。
あれはゴーギャン・・
お好きな方、すみません
内容にもよりますが
私は彼の絵は大概素通りです・・・
他にも印象的な絵はたくさんありました。
ドイツの画家
アルノルト・ベックリンによる
「海辺の城」は恐ろしすぎるテーマに
驚かされたし、
シニャックの「サントロペの港」は
その点描の色合いを観ていると
イッツ・ア・スモールワールドを連想させ
隣の人に話しかけたくなるほど
ワクワクしたし、
あと素敵だなぁと思ったのは
フィンランドの画家
アクセリ・ガッレン=カッレラという画家の
「ケイテレ湖」
これは本当に
ため息がでるほど美しかった
あとはそうだ、
セザンヌの絵は
音声ガイドから流れてくるバッハの曲と
ベストマッチングだったし、
プロ友さんが書かれていたので
気になっていたのですが、
バッハの「シャコンヌ」も初めて聴けて
良かったです
あと最後になりますが、
やはりこちらは今回私が観ておくべき
一番の作品かなと。。。
ゴッホ
「刈り入れ」フォルクヴァング所蔵
たっぷり使われた絵の具で
見事なほどのうねりを表現。
これぞまさにゴッホといった感じですよね。
ゴッホが亡くなる一年前、
サン=レミにて精神病の療養をしていた頃に
描かれた作品。
刈り取られる前の麦はゴッホ自身。
これぞまさに今回の展覧会テーマ、
自然と人のダイアローグ‥
死は明るい光の中にあると
弟テオに手紙で伝えたとか。
というところで、
突然、あれ?
涙がつつつー‥‥
あらら、私ったら‥‥。
大丈夫だと思ったのですけどね
でもね、この絵の近くに
それはそれは明るく可愛らしい
モネの「ポプラ並木」の絵があったの
それが良かった
一瞬にして救われました
https://collection.nmwa.go.jp/P.1959-0152.html
モネさん、ありがとね
でもその後すぐに私、
ムンクにやられてしまったというオチがありまして‥
逃げるようにこのお部屋を去りました。
怖っww