先日、
あるご近所さんのおうちの前を
歩いていたら、
「ねぇ、あなた」と
呼び止められました。
白髪の初老の女性。
「ちょっと可愛らしいお花が咲いたの。
持ってきてあげるわ」
と、お庭の奥の方へ。
イングリッシュガーデン風のお庭。
素敵すぎてその前を通るのが、
いつも楽しみでもありました
珍しいお花たち。
乱れのない、どこをとっても完璧な剪定。
今日も思わず眺めながら
自然と歩を揺るめて
おうちの前を通っていたんだな、私。
ひょっとして、
物欲しそうにしていたかしら
そう思うと急に恥ずかしくなりました。
でもまぁそうは思っても、
どんなお花が奥から
出てくるのか楽しみです。
中を伺いながら待っていると、
可愛らしい紫色のお花を
切って持ってきてくださいました。
「ちょっと変わってるけど、可愛いでしょう？
紫陽花よ。」
手渡されたそのお花はちょっと小振りな
紫陽花でした。
しかも見たことないような種類の紫陽花で、
一つ一つの花びらが、一個一個の
お星さまを作り上げているような、
なんとも可憐な紫陽花。
うわぁ…
トキメキましたね～。
帰ってから
早速、活けました。
夜、ライトをつけると見えかたが変わり、
また違う素敵さがあります
↓奧にジャイアンが見えますね
長持ちしますように
実は私、お花の中で紫陽花が一番好きなのです
その次がアネモネ。
その次がチューリップ…と続くわけですが、
あれ？
チューリップ、今年見たかしら
自粛のうちに咲いて、枯れたか…？
いや、見たとは思うのです…
4月、通勤も少しでしたがありましたし、
通勤路は季節のお花が
毎年咲きみだれていますしね。
でも…今年は
チューリップの記憶が、ない
春はどこへ行った…
気持ちがワサワサしていたんだな、多分。
自粛の子供たちを、家に残しての
出勤だったしね
お湯沸かせるかしら？
電話も宅配便も無視できるかしら？
宿題ちゃんとやるかしら？
あれこれあれこれ考えながら、
出勤していたんだと思います。
今年の春、
チューリップの記憶はないけど、
子どもたちのことをこれだけ考えた春は、
なかったかもしれないです。
