NPO法人富士山自然学校

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富士山自然学校では、山中湖周辺を中心に、自然観察会・ツアーガイド・保護活動などを行っています。中心は一般参加者を対象とする毎月の山中湖エコウォークです。

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11月2日(月)、9名で大洞山ハイキングを行いました。

今年最後のエコウォークです。

秋晴れに恵まれ、スタート地点の籠坂公園墓地からも冠雪した

富士山がくっきりと望めました。

 

緩やかな雑木林の斜面をしばらく登っていくと、右手に大きな

ハリモミがあります。周囲には多数の実が落下していましたが、

よく見ると軸だけになったもの、半分実が残っているものなど、

リスがかじった痕跡が伺えます。軸だけになったものは形から

「エビフライ」と呼ばれますが、ここはリスの食事場だったようです。

 

畑尾山への分岐を過ぎて間もなく、左手丘の上に、天狗ブナが

現れました。独特な枝張りで風格があります。樹上にはこの木を

ベッドに別種の木も生育しています。

 

元の道に戻り、更に登ると次第に傾斜が緩み、少し下るとあざみ平

への分岐です。分岐の手前から大洞山が望めます。2つあるピーク

の左手奥が大洞山です。

「あざみ平」という標識がある分岐の傍らにはリンドウがひっそりと

咲いていました。

 

あざみ平を進むと、2か所、御殿場方面の眺望が開けた場所が

あります。これはその一つで、箱根山の遠景です。大涌谷から

噴煙が立ち上る様子も伺えました。

 

あざみ平から先はブナの原生林の中を登っていきます。ヒコサン

ヒメシャラも目立ちました。

 

緩やかに登り、一度下ってもう一度登ると、尾根状の広場に出ます。

ここが大洞山山頂で、三国山までの尾根上では最高地点です。

ここで昼食休憩とし、帰路は同じ道を戻りました。

 

山頂近くで、枯れ木に成長したサルノコシカケがありました。4か所

に出ていましたが、上の方のものはかなり大きく、本当に腰掛けに

なりそうでした。

 

*10月13日(日)の石割山ハイキング、10月26日(土)のハリモミ

  純林散策は天候等の都合で中止になりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

10月5日(土)、6名の参加で4回目のみさき散策を行い、天神の森

を中心に、木の実と秋の花を観察しました。

前回紹介したコブシの実は、赤く熟し地面に落下していました。

ツリバナが名前の通り、赤く割れた実を吊り下げていました。

天神の森では、黄色のヤクシソウ、青のヤマトリカブト、穂が白く

なりだしたサラシナショウマなどが彩を競っていました。

この日はすっきりした秋晴れで、富士山もよく見えていました。

 

 

 

 

 

 

9月28日(土)、9名の参加で高指山ハイキングに行いました。

平野コミュニティセンターから始めは車道沿いを歩き、テニスコート脇

からハイキング道らしくなっていきます。

秋らしく、ゴマギやホウ、アブラチャン、サンショウなどの木に様々な

実がなっていました。赤く大きなのがホウの実です。

甘い汁がおいしいアケビの実もありましたが、まだ熟していません。

 

道端には様々なキノコもありました。これはちょっと変わった形で、

ホウキタケの仲間のようです。

 

高指山は、富士山と山中湖の眺めが素晴らしいところですが、

山頂についた時には、富士山の頂は雲にかくれてしまいました。

帰路は県境の尾根を切通峠まで下り、平野へ向かいます。

この下山路沿いはヤマトリカブトの群落が続き、真っ青な花の

色がみごとでした。

 

 

 

9月14日(土)、13名が参加して明神山ハイキングを行いました。

きららから出発し、パノラマ台を経て明神山に登ります。

パノラマ台への樹林の中の道で、ひっそりとホトトギスが咲いて

いました。

 

パノラマ台からは急斜面の直登が続きます。

足下の花々に励まされながらの登りですが、特に多かったのが

イタドリです。花盛りで、雄花も雌花も半々くらいでしたが、中で

紅い花を咲かせているものがありました。明月草とも呼ばれます。

 

ツリガネニンジンやトモエシオガマなども見られました。

 

山頂近くでは珍しいオオナンバンギセルや艶やかなカワラナデシコも

見られました。

 

山頂からは、晴れていれば富士山と山中湖の絶景が広がりますが、

この時は雲にすっかり隠されていました。それでもこの時期ならではの

珍しい白花フジアザミを見ることができました。

 

山頂からは三国峠へ下り、パノラマ台の手前から別荘地への道を

たどってきららへ。別荘地でもツルニンジンやカラハナソウ、テバコ

モミジガサ等を見ることができました。

 

 

 

 

 

 

 

9月1日(日)、12名の参加で今年2回目の大平山ハイキング

を行いました。

植林帯を抜けて日当たりの良い林道に出ると、様々な花が出迎えて

くれます。はじめに多かったのはヒキオコシです。葉を噛むと苦い薬草

ですが、薄青い花をつけていました。

更に登っていくと、サルナシとヤマナシが共に実をつけていました。

写真はヤマナシの実です。

 

この時期らしく、ツリガネニンジンやフシグロセンノウも各所で咲いて

いました。

 

更に登ると眼下に山中湖が見えてきます。対岸のきららでは、

ちょうどライブの最中で、会場の白いテントが見えます。音楽の

音もはっきり聞こえていました。

 

頂上近くでは、鮮やかなピンク色のカワラナデシコや秋の風情を感じ

させるワレモコウが目に入ります。

 

頂上まで一登りのところにある階段脇にはコオニユリが存在感を

示していました。花には恵まれましたが、山頂からの富士の眺め

は望めませんでした。