ジョジョに出てきそうなホームレスのババア(白髪で頭に土や砂が糊で固めた様にめちゃくちゃこびりついてる)(臭い)がたまに深夜の3時頃来るんだ。

いつもは来店しても洗面所の方で

「パチッ…パチッ…」

って爪を切るような音をたててから
何もせずに帰るんだけど(この時点で相当気味が悪い)、

今日はいつもとは違い爪を切ったあと
チロルチョコ一つだけを持ってレジに並んでいたんだ(ちなみにこのとき初めてその人の接客をすることになる)。

ぶっちゃけた話、不潔で臭いし衛生的にもヤバそうなもんでさっさとレジを済ませた。

で、初めてコミュニケーションを取れたんだけど
明らか挙動不審な受け答えで

「あっ、マジもんのやばいやつだ…」

ってなった。レジを済ませた土のババアは自然へと帰っていく。




ここで終われば良かったんだけど、
数十分程してからまた来店してきた。

そして何度も店を出たり入ったり繰り返してから
少しして納品作業をしてる僕を傍で見つめ、目が合うと途端に話しかけきた。

内容は本当に意味不明なものだった。
何かお困りでしたら向こうの方に相談窓口があるのでよければ子供とみたいな。

関わっちゃいけんと思って無になってたからあんまり覚えてない。
多分健常者だったときの記憶なんだろうなぁ。
適当に「はぁ」つってからガン無視キメて作業続けたら諦めて帰っていった。

糖質に対して真剣に受け答えしたら埒があかないだろうし変に刺激したら呪われそうとも思ったから。なので無視が最適解だと考えた。

こいつが帰ったあとも、続々と来る客の入店音にめちゃくちゃ怯えていた。
またあいつが来るんじゃないかと。


この話を朝の勤務時間の人に伝えたくて防犯カメラを再生して一緒に観たんだ。

最初は「コイツっすよw」とか言って笑ってたんだけど、
色んな視点のカメラで8倍速再生してたら
コイツが店に戻ってきたときに外にいる間の15分間、ずっと俺のことを見つめていたことが分かってしまって今もめちゃくちゃに怯えてる。