末期の大腸がん(肺 肝臓転移)の母(82)を、自宅で看取ることにしました。
医師からは、余命1ヶ月の宣告を受けました。
今日は退院して帰宅してから、4日目です。
病院にいた時は、麻薬の痛み止めのせいか、せん妄状態で、しゃべることもままならなかったのに、自宅に戻ったとたん、意識がしっかりして来て、テレビも自分でつけて、観るようになりました。
薬の副作用に慣れてきたのもあるかもしれませんが、やはり、帰って来て、とても安心したのだと思います。
築40年のボロ屋ですが、住み慣れた家での日常の音が、心地よいのだと思います。
ドアの開け閉めの度に軋む音、スリッパをはいてパタパタと歩く音、錆びついた雨戸を一生懸命閉める音、etc
私は、久しぶりに母と住む実家で、寝たきりの母に聞こえるように、たくさんたくさん、日常の音をたてています。
母と過ごす最期の生活を、
この懐かしい音と、母との思い出と共に過ごせて、充実しています。
家の整理もしています。
自分が幼かった時の母との思い出が、次から次へと、流れるように押し寄せて来て、とてもつらいです。
夜は泣きながら、母のもう履くことはないだろう、ウォーキングシューズやカラオケステージのドレスなどを、捨てています。
涙が止まりませんが、でも、まだ、母は生きてくれている、
それだけが、嬉しいです。癒されます。
襖の間を覗けば、母がいる、骸骨みたいになって、横たわっているけど、お母さんと呼べば、目を開けてくれる、返事もしてくれる。
夜、眠っているかと思っていたら、まだ、力強い声で、私の名前を呼んでくれる。
まだ、いつでも、母の声が聞けて、目と目を合わせ、話すことができるのです。
このことが、どんなに幸せなことなのかと、つくづく思います。
余命宣告を受け、最期を看取るのを、自宅か病院かとても悩みました。
自宅で看取ると決めてからも、いざ、退院となると、恐くてとてつもなく不安でした。
でも、母と共に家に帰り着いた瞬間から、自宅で本当に良かったと、つくづく思います。
もし、親を自宅で看取るかどうか、迷っている方がいらっしゃいましたら、可能な限り、私は絶対に自宅での看取りを、おすすめします。
