先日『GUYS AND DOLLS』観てきました。

アデレイドは彩みちる

8月に宝塚大劇場の立見で観て以来で、これが生でみちるのアデレイドを観る最後の機会でした。

やっぱりキュートだなあ~

ダブルキャストではあるけど、退団公演がこの役で良かった。

研13とは思えぬ瑞々しさと鬘や佇いなどに娘役としての美意識を感じさせてくれる唯一無二の娘役さん。

あと1か月、元気に駆け抜けて欲しい。

 

主演の鳳月杏は安定の格好良さ。

私が生で観たのは紫吹淳と北翔海莉のスカイだけど、また違った魅力がある。

一番の魅力は大人の余裕。そしてサラに向ける視線が良い。

惹かれる気持ちはあっても堅気の娘を汚したくないという揺れる思いが伝わってくる。

 

ヒロインの天紫珠李は「軍曹」らしく、自分の信念に忠実な女性という感じ。

いつも抑制されているから、ハバナのシーンの弾けっぷりが愛らしい。

 

ネイサン役の風間柚乃は巧い。

お芝居の間が良いのか、真面目にやってるのに面白い。

ネイサンって賭け事が好きで女を作るのが面倒だけどツレがいないのは不都合だからアデレイドとズルズル付き合ってるという認識だったけど、風間ネイサンは真面目でしたね。

 

スカイ&サラ、ネイサン&アデレイド 2組のカップルが末永く幸せに暮らせそうな感じがアップした気がする。

 

ナイスリーの礼華はる、大らかな感じで可愛かった。歌も朗々と聴かせたし良かった。

ビッグ・ジュールの英かおと、傍にいたら絶対嫌なヤツを嫌な感じに演じていて面白かった。

彩海せらは細かった~あの細い体で男役頑張ってるんだなあ~(これは皆さんそうだと思うけど)

あみちゃんアデレイドは来月観られるので楽しみ。

 

月組生は本当にお芝居好きなんだろうなあ~というくらい群衆芝居が充実していて、色々見落としていると思うけど、ハッピーミュージカルを堪能できました。

 

 

宝塚を観る間はきっと忘れないであろう、この日。

心の中でご冥福を祈ることしかできません。

ご遺族の皆様の御心が少しでも穏やかであって欲しいの願うことしかできません。

 

そして宝塚自体がよりよい環境になってタカラジェンヌが少しでも安心して舞台に立てるようになってくれることを祈ります。

仕事に忙殺されて私生活が疎かになりがちな今日この頃。

観劇中もうつらうつらするなど、本気で生活見直さないとダメかも…と思いつつ目の前のことをこなして毎日が過ぎていきます。

先月は礼真琴が退団し、今月は暁千星のプレお披露目。

時の流れが速すぎる…

 

大劇場では桜木みなとがトップお披露目。水美舞斗が約2年半ぶりに宝塚大劇場の舞台に立つということもありお祝いモードでしたが楽曲の関係が話題になってお気の毒でしたね。

初日の挨拶をスカステで観ましたが、桜木みなとの気概というか、宙組を立て直すぞという責任感を感じました。

頑張って欲しいです。

 

そして演出家や上層部には、観客が宝塚に何を求めているかをしっかり考え直して欲しいです。

宝塚と他の演劇との差は色々あるけど、私が思う宝塚の一番の醍醐味は「美しい人を観る」こと。

だから「これをタカラジェンヌにやらせるの?」という表現は極力避けるべきと思う。

お芝居の中でどうしても必要なもの以外では性的なものや政治や戦争など直接的な表現はなくていい。

タカラジェンヌの浮世離れした美しさで酔わせる作品が観させて欲しいものです。

 

宙組といえば、別箱の発表と2026年カレンダーの掲載時期で水美舞斗の去就も気になります。

「愛するには短すぎる」は2023年雪組再演が好評だったことが記憶に新しいので、何も今の宙組でやらなくてもと思ってしまう。

特にアンソニー。水美舞斗か鷹翔千空になると思うけど…どちらもしっくりこない。

再演のスパンが短すぎるのと博多座は今年に引き続き正塚先生なのかというのも驚きです。

正塚先生で宙組だったら「ホテル・ステラマリス」や「薔薇に降る雨」あたりの再演の方が良かったかも。

特に「薔薇に降る雨」は95期初舞台作品だし。

そしてもう一つの別箱が若手バウなのも、宙組の下級生を育てるのには打ってつけとはいえ、宙組3番手を誰にするのか先送りにしている感じがします。

水美舞斗のカレンダー掲載月が年の前半で固まっているもモヤモヤの種。

専科で2年半も大劇場出られなくて、同期トップ支え+混乱した宙組のテコ入れに異動して。

頑張っても頑張っても報われない感じがして切ない。

もちろんトップになることだけが「報われた」ことではないけど、2番手まで上げられてここまで都合のいい人材扱いはキツいと思ってしまう。

とりあえず、色々覚悟をしつつ、観劇できるときにしっかり観劇できる体制を整えなくては…