雨の日が続いている。
4月はまだ始まったばかりなのに、もう梅雨入りの様な雰囲気の今日この頃。
街を行けば、道行く人々は心なしかどこか憂鬱に見える。

帰りの満員電車。
優先席に座る女性と、その前に立っていた初老の男性が口論を始めた。
きっと、きっかけは些細な事。車内が揺れた反動でちょっと傘がぶつかってしまったくらいの。

そういや、春ってどんな季節だっけ。

毎年春は来てるのに。歳の数だけ春を経験してるのに。数日ばかり雨が続いただけで、私は春がどんな奴だったか忘れてしまいそうになる。
薄情な奴だ。

その時と共に変化していく表情の豊かさ、日々の小さな発見、暖かさ。
薄情な私はそんな事に気付きもせずに、また一年を過ごしてしまうのだろうか。

メールが届く。

「今年も、いつか貴方とみた花の香りに誘われて東京に来ました。あの花は今年も咲いているでしょうか。みにいきませんか。
    梨花」

思い出した。そう、こんな感じだ。春。



という話では、全くない。
「アリカナシカ」
もう明日から開幕。気楽に楽しめるから、是非に!

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