暗幕のゲルニカ/原田マハ
またまた手にとってしまった。暗幕のゲルニカ原田マハ先生 暗幕のゲルニカ 1,728円 Amazon もともと読書スピードの遅い私がこれだけサクサク読んでいくのだから、相性が良いというのか、そんなことなんだ。「楽園のカンヴァス」でその魅力を知り、読んでおいてよかった前作。あの鮮やかな幕とソワソワ感は爽快だった。ところどころにその節々が散りばめられ、ああ、あの時のことか・・・。とフフン、微笑みたくなるゲルニカ。という私は美術には疎く、この記事を書くためにいろいろな方の感想を探して読んだ。そして、多くの読者さんが「ピカソのゲルニカ」は知っていた。それがなんとなく、でもだ。かくいう私は正直「ゲルニカ」がどんな作品だったのか、私の記憶の写真館には無かったのだ。それが私なのだ。ゲルニカ、その地図、地域。ピカソの作品に関するサイトを改めて読んでみた。私が知っている(た)事実は、バスク地方だということ。バスクのサッカー・・・アスレチック・ビルバオというリーガエスパニョーラのクラブバスク人選手しか入れない、そんなチームがあること程度かもしれない。。。あの⒐11の世界貿易センタービルの出来事と絡め、ゲルニカの持つ意味を深く掘り下げ取り巻く人々を翻弄し奮起させる存在のピカソの作品。そのルーツ、⒐11後のゲルニカを現代と当時をらせん状に描かれていく。時おり、読者に問いかけていく。ナチスの将校がピカソに問いただす。ーこの絵を描いたのは貴様か?「・・・この絵の作者は・・あんたたちだ」将校はどんな顔をしてその答えを出したのだろうか?考えてみれば、世界貿易センタービルのあの映像をリアルタイムでテレビの画面でみていた。それが現実なのか、アナウンサーも把握できていなかった瞬間だった。テロが生み出すのは憎しみ。その後の惨状が「ゲルニカ」にある。一つ注文があるとすれば、オリエ氏も登場させて欲しかったという希望。