次の日、仕事に行っている主人から長々とラインが来た。
離婚は免れないと思いながらもやっぱりやり直したいと、冷静かつ素直に反省しながら打った文章だろうと…今振り返るとそう思う。


もう無理だろうけど聞いて欲しいと…。

私に対して以前は感じていなかった不満がどんどん増えていったこと。
私の言い方も前よりキツくなったり、付き合い始めた時のような優しさがなくなった事、さらには昔に比べて肌荒れが酷くなってきた事すらも不満に思うようになっていたらしい。
アトピーあるし、子供産まれたりで仕方ないのは分かるけど、どうにか治して欲しいと思っていた。
冷めてしまったことが原因ではなく、自分の不倫が原因なのは分かっているけど…と。
だけど改めて振り返ると、私は寝れなくてもしっかり子育てしたり、家事もちゃんとしてくれていたし、気遣ってもくれていた。と。
本当に悪かった。
相手とは本当に別れようと話していたそうで、お願いだから離婚だけは考え直して欲しいという内容だった。


正直その時の私はほんの僅かにでも嬉しい感情は湧かず、ショックしかなかった。ただただ傷をえぐられたような、腕から指先まで痺れ、立っていられない位足の力が抜け、ぽかんと口を開けて声を出して泣いていた。


確かに私も反省すべき所はある。
子供が産まれて心の余裕が無くなったり、主人に対してイライラする事も多かった。

逆に私は主人が思いやりを持ってくれないとか、私と話をするのがめんどくさそうにする事にすごく不満を持っていたし、嫌味な事も言ったと思う。

そりゃ無理ないとは思うよ。
素直で愛おしい彼女が外に居て、私よりも10歳も若いピチピチで見た目も純粋そうな子。

泊まりの仕事で疲れて帰ってきた時に、マシンガントークのように私に話しかけられるのが鬱陶しかったんでしょう。
そして適当に聞き流すと機嫌を悪くする嫁。

四六時中子供と過ごして、下の子はまだ赤ちゃん。
主人は常に疲れてる。
だから育児に関しては出来るだけ自分でやるようにがんばっていた。
そういうのも少しは認めて欲しかったし、少し位優しい言葉もかけて欲しかった。せめて子供相手ではなく、楽しく話せる相手にもなって欲しかった。
それが成り立たない状況にイライラして可愛くない態度を取ったりしていたと思う。

あれだけ反省した主人が不倫を続けてるなんて、その頃浮かびもしなかったし、原因が分からないのに夫婦関係が何かおかしい。

自分が鬱陶しがられる→イライラして主人に当たる→主人からしたら嫁がウザイ→不倫相手が可愛い
こんな感じだったんだろうな。

仕事が忙しいから疲れてると思っていた主人。その仕事の中には彼女との時間も含まれていた。
見るからに疲れているし、あまり負担はかけないようにがんばった。
でも頑張っている事に気付いて貰えない。
上の子の時は割と協力してくれた主人。だったら少し考えればわかるはずなのに、、、


主人からの謝罪LINEを読んで、すごく惨めで悲しくなった。
自分がかわいそうだった。


あんたが女と楽しく過ごす時間が増える程、私は疲れてイライラするよ。
授乳中の子供がいて、まとまって寝れない分肌も荒れるよ。というか、アトピーの悪化は肌荒れとは違うよ、、、
ついこの間まで、お肌ピチピチの子を抱いていたあんたに言われるとダメージが大きいからね。


寝れてなくてきつい時、手荒れが酷くて水仕事が辛い時、「子供見るから休んでいいよ」「今日はお弁当でいいよ」
たまにはそんな言葉を嫌な顔せずにかけて欲しかった。

きつい、眠い、痛いの泣き言、本当にスルーされ続けると太々しい態度を取ってしまう。

わたしから頼んでやってもらうんじゃなく、思いやりをずっと待っていた。

不倫に費やす時間がわたしの負担を大きくして、疲れた主人は家では休みたい。だから私が話しかけるだけでも鬱陶しい。


だんだん辻褄が合ってくると虚しくてしょうがなかった。



更にLINEの文章で、一瞬で打撃を与えてくれたもう一つのポイントは、「今回(離婚って話になったのは)自分が冷めてしまった事ではなくて、浮気が原因なのは分かっているけど…」って部分。
『浮気=過ち』だとしても、『冷めてしまった』は全く別問題。要は子供とは一緒にいたいけど、私には冷めてるんだ…薄々そんな気はしてたものの、本人からハッキリと聞くと魂が抜けそう、、、

どんな理由にしろやり直す覚悟があるんなら、そこも含めて全部心にしまっとけよ!


だからどうしても私には謝罪とは受け取れなかった。

少し落ち着いて、主人のLINEを友達に転送して、私の思いは伏せて率直な感想を聞いた。

読み終えた友達からすぐに電話がかかってきた。
「どう思った?」と聞くと、「怒りで震える。
悪いけど、読みながら涙が出た」と言われた。
更に「これは謝罪じゃない!」と。

なんだかそれで少し安心した。


主人には返事を考える気力もなく、送られてきた文章を読んで即、
「嫌だ」とだけ送った。

主人からしたらじっくりじっくり考えて、実際に反省もした上で送ったであろうメッセージに、即答で「嫌だ」の返信。
やっぱり気持ちが切れた部分はあるだろうな。


この時期の私はショックを受けつつも、やっぱり本気で離婚は考えていなかった。
子供からしたらやっぱり父親…。


この後すごくドロドロとした日々が過ぎる。