生き残った赤穂義士を哀愁を交えて描いた舞台「最後の忠臣蔵」(金子成人脚本、宮田慶子演出)が2日、東京の明治座で始まった。 主演は中村梅雀。劇団「前進座」を退団後、舞台に、テレビに、音楽に、と八面六臂(ろっぴ)の活躍だ。「開放感に満ちていて、役の幅も広がっている」と話す。 

 「最後の忠臣蔵」の原作は池宮彰一郎の同名小説。梅雀演じる主人公は実在の寺坂吉右衛門だ。吉右衛門は討ち入り半ばに「生き残って同志の遺族の面倒を見ろ」と大石内蔵助に命じられ、吉良邸を離れる。遺族を慰問する日々。しかし、つらく孤独な人生になっていく。 

 「討ち入りの裏側にはこういう忠義もあったのだと気づかされた」 

 梅雀は軽妙な役が得意だが、今回は事情がやや違う。 

 「哀愁のある辛抱役。にぎやかな足軽だったのに、そうでなくなるメリハリのある演技が大事では。過酷な使命にくじけそうな心をどう表すか。パワーが要りそう」 

 最初と最後の場面は雪が降る設定。「最初は討ち入りの厳しい雪、最後は心を洗う雪。悲惨な芝居で、現実のやるせなさや不条理感を少しでもやわらげてみたい」 

 「愛すること、信じること。これらは報われなくてはならない」。そう付け加えたのは、「前進座では、報われなかった思いが強いから」という。 

 梅雀は歌舞伎の名優中村翫右衛門を祖父に、中村梅之助を父に持つ。1965年、9歳で初舞台を踏み、市井の人々を描く「世話物」に優れた演技を見せてきた。前進座の看板役者として期待されていたが、「劇団にしばられたくない」と一昨年10月に退団した。 

 「やめてよかった。父も了承している。評価がすべて自分にかかってくるのもすっきりする」 

 昨年は東京六本木でベースを手にフュージョンのコンサートを開き、インストゥルメンタル12曲を収録したCD「ブライトフォーチュン」も発表。今月には出演した映画「釣りバカ日誌20 ファイナル」が封切られ、来年1月からは人情味あふれる検事を演じたドラマ「赤かぶ検事」がTBS系で放送される。 

 「晴れ晴れとした気分で自分の好きなことに向かえるようになった。何と言っても、いろいろな舞台に出られるのが一番うれしい」 

 「最後の忠臣蔵」は12月24日まで。出演はほかに西郷輝彦、田村亮、青山良彦、長谷川稀世ら。1万2千円、5千円。電話0336603900(明治座)。(米原範彦) 


[ロサンゼルス 2日 ロイター] 米著名テレビジャーナリストのバーバラ ウォルターズが2日、毎年恒例の「最も魅力的な10人」を発表。6月に急死した米歌手マイケルジャクソンさんの3人の子どもたちや、昨年の米大統領選で共和党の副大統領候補だったサラペイリン元アラスカ州知事などが選ばれた 

 また、8人の子どもたちとの生活を追うリアリティ番組への出演で知られるケイトゴスリンや米ポップ歌手のレディーガガ、米人気オーディション番組「アメリカンアイドル」準優勝のアダムランバート、米プロフットボール協会(NFL)のスター選手、ブレットファーブなどの名前も挙がった。 

 最も魅力的な10人は、ウォルターズが司会する9日放送の特別番組で紹介される。ジャクソンさんの子どもたちが番組のインタビューに応じたのかどうかは明らかになっていない。 

 また、リストの10人目は放送当日まで秘密となっている。昨年、放送当日に明らかにされた人物は、オバマ米大統領だった。 

[ロサンゼルス 2日 ロイター] 米音楽界で最も権威ある賞、第52回グラミー賞の候補が2日発表され、R&B歌手のビヨンセが最多10部門、カントリー界の新星テイラー スウィフト(19)が8部門でノミネートされた。 

 次いで、ヒップホップグループのブラックアイドピーズと、R&B歌手のマックスウェル、ラッパーのカニエウェストが6部門、ポップ歌手のレディーガガとラッパーのジェイZが5部門で候補に選ばれている。 

 最優秀アルバム賞は、米国で2009年に最も売れたアルバムであるスウィフトの「フィアレス」と、ビヨンセ、レディーガガ、ブラックアイドピーズ、デイブマシューズバンドのアルバムが競うことになる。 

 授賞式は、来年1月31日に開催される。