4月29日。
その日は早く寝たが、夜10時過ぎに突然目が覚めた。
何氣にテレビをつけるとエジプト考古学の吉村作治先生が映っている。
それは『クレイジージャーニー』という番組で『クフ王の墓』を探すという特集。
わたしはテレビの前にしゃがみ込んで番組を見ていた。
吉村先生が
古代エジプトに出会ったのは10歳の時。
いじめられっ子だった先生は避難所にしていた図書室で運命の出会いを果たす。
ツタンカーメンの墓を発見した
エジプト考古学者ハワード・カーターの伝記と出会ったのだ。
そして吉村少年は誓う。
「僕はツタンカーメンの墓よりすごい物を見つけるんだ」
この出会いがエジプト考古学者・吉村作治の原動力になっている。
81歳になった今もその気持ちは少年の頃と変わらず、情熱は尽きることがない。
吉村先生は言う。
「クフ王の墓はピラミッドとは別の所にある」
現在、クフ王のピラミッドの西側を発掘中。
ポイントは2つ。そのうちの1つから『執事親子の墓』が発見された。
この墓が見つかった時、
吉村先生は居ても立っても居られず立ち上がった。
支えられながらも発掘現場を確認しようとする先生…
発掘現場の縦穴を覗き込む。
この穴は深さ7メートルもあるので落ちたら大変なことになる。
それでも先生の情熱は止まらない。
大ピラミッドの西側──
今も発掘作業は続いている。
10歳の時に夢見てから『クフ王の墓』を探して70年。
どうか、どうか、吉村先生の夢が叶いますように!!
「死ぬまでやるんだもん」
こんな言葉をさらりと言ってのける先生。
10歳の時に見た夢を叶えるために…
81歳とは思えないこの情熱!先生、夢は必ず実現するよぉーっ!!
「2年以内に必ず見つける」
と吉村先生はおっしゃった。
クフ王の墓が見つかれば歴史が変わる。ピラミッドの定義も変わるのだ。
いじめられっ子の少年が抱いた夢は81歳になった今もなお輝き続けている。
吉村少年、夢を叶えろ〜!
そしてハワード・カーターに「僕、凄い物を見つけたよ」と報告してね。
君の熱い熱いハートは夢を必ず実現するとわたしは信じてる。
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