まだ未解決。

原因不明の緋色のモノと戦い続けてるが、まるで手応えがない。

僅かな抵抗といえば…見つめることだけ。
「お前は何者だ!」
反応はない。

それでもいい。

と半ば諦めつつ、電車に乗った。人ではない、僕の分身を取り戻しに。

発券機で切符を買った。
820円。
夏目そう…じゃない、野口英世を押し込み、ふと思い立ちコインを4枚入れた。切符とおつりを取り戻し、ホームに向かう。

人気のないホームで煙草をふかし、電車を待つ。

期待よりもスムーズに電車に乗り、席を選んだ。

せっかくだから車窓のある席にしよう。

分身に急かされながらも、それが心地よくて眠気を誘う。

いかん。

そうして、何気なく目をやった先には黒い何者かがいる。

車窓に張り付いて離れない。

お前も戦っているのだな。













お前もな。