私はド田舎に住んでいる

田舎だけに若者が極端に少なく高齢者が多い

私がこの村に移住してから 集落の人数も随分と少なくなった

先日も同じ集落に住む おばあちゃんが亡くなった

市内から18歳でこの田舎に嫁ぎに来て 早く旦那さんを亡くし

女手一つで2人の子供を育てあげた 

この田舎で大したものだ あの優しいおばあちゃんから想像できない

大変な人生を送られたんだと 初めて知った

94歳 というから 大往生だと思う

 

集落の世帯主が集まり 葬儀の受付をする

私も 受付を担当することになった

近所のおじさんが 喪主とその奥さんのなり染を話し始めた

喪主の奥さんはTheインテリの雰囲気あるおば様で

インテリの方のイメージの眼鏡をかけていた

おじさんが言うには おばあちゃんが昔働いていたところに

若い子が入社して この子ならと 息子を紹介したとのこと

しかも驚いたのは そのインテリ風の喪主の奥さんは

この村出身とのこと 同郷同士の結婚だったということ?

ってことは農家だったんだ インテリ風過ぎたので

まさかこの村出身の人とは思わず 驚いた

 

そして さらにおじさんの話は弾み

隣の家に住む 農業バリバリされている 老夫婦の話になる

ザ 農家!のイメージのお二方である

いつも自宅で採れた野菜や 自家製のたくあんをくれる

 

この老夫婦の仲人もおばあちゃんがしたんだよ

へー 皆繋がっているんですね

そこで 私ははおじさんに この2人もこの村同士の結婚ですか?

と聞いてみた

 

いや、おばさんは2つ離れた村から嫁にきている

おばさんは 昔 大阪の高島屋で働いていたんだよ

そして 戻ってきて 結婚

 

目玉が飛び出そうになった

あのバリバリの  The農家のおばちゃんが

まさか 大阪の高島屋で働いていた! 難波(なんば)で働いていたとは!!!

イメージが湧かない いや 湧けない

おばちゃんの 土のイメージ強すぎるから~

 

人は見かけによらないものとはこのことだ

人に歴史あり

 

なぜかその日 おばちゃんがくれた たくあんの味が

高級感ある味に感じた 私のイメージいいは加減なもんである