今日は2022年2月8日です。
今日二度目の更新です。
明日通夜になります。
ささやかな自宅葬。
祭壇がほぼ整いました。
棺の中の夫には、
もう触れることが出来ません。
夫の大好きな家から送り出します。
少しのろけ話をします。
興味がない方はスルーしてくださいね
私は医療従事者でも何でもないのですが、
緩和ケア、緩和医療の大切さを繰り返しブログに綴りました。
私は夫の病気が治るものではないことを知り、
その時から痛みや苦痛の緩和をどんどん使っていこうと思いました。
なぜなら、それが、
理想の在宅での看取りを叶えるものだとおもったからです。
すでに看取りを経験されている方のブログで勉強して、
強くそう思いました。
また、余命わずかな夫に対して、
できるだけ寛大に、
そして甘やかすことに決めて、
そのように行動しました。
看取りの緩和ケアで鎮静作用の薬を使うことにも、
はじめから肯定的でした。
そして、セデーション(鎮静)から得た宝物がいくつかあり、記録として残したいと思います。
まずはじめに、せん妄対策で使用したセレネース 。
2月4日からスタート。
しっかり眠れて目が覚めた夫は、
少しせん妄が残っていましたが、
横になったまま右手で私の手を引き寄せ、
「ギュッとさせて」と、
私を胸に抱きました。
私は、夫の膵臓がんがわかってから、
ずっと夫の前で泣いていませんでしたが、
もう抑えることができず、
夫の胸でわんわん声をあげて泣きました。
夫は私の髪を撫でながら、
「大丈夫だよ」と。
見ていた娘も涙を流していました。
娘には「泣かないで」と優しく伝えていました。
そして、ミタゾラム 、
セデーション(鎮静)開始後の話です。
2月6日、セデーションを開始して、
うとうとから目を覚ました夫には、
話をすることが出来なくなっていました。
○○○○○○ と6回指を握り口パク。
私が「あいしてるよ?」とたずねると、
○○ と2回指を握り口パク。
私が 「うん?」とたずねると
○○ と2回指を握り肯定して
夫は唇を尖らせました。
私は夫の唇にキスをしました。
もう大号泣です。
素敵すぎる宝物です。
娘も息子も見ていましたが、
本当にラブラブだねぇとからかいました(笑)
それから、一つ前のブログにも書きました。
看取りの日2月7日。
セデーションで最後の眠り入る前、
夫は私に音がない声で、
「○○○○○」と口パク。
私が「かわいいね?」とたずねると、
首を縦に振ってくれました。
他にも音楽を思い出の聞きながら、
最後の2日は添い寝をして幸せ気分で過ごしました。
BOØWY、ラッツ&スター、サザンオールスターズなどなど
看取ったあと、
「パパとママを見て、結婚っていいな…とおもった」
と娘と息子二人して言ってくれました
結婚26年目の中年夫婦のロマンチック。