「さんかくのはっぱ」



私の父は下の子がまだお腹にいる時に亡くなりました。



入院した病院へと毎日のように通う途中に銀杏の並木道がありました。



父が入院した頃は枝しかなかった木に小さな新芽が出て、少しづつ大きくなり、やがて緑の葉をいっぱいつけて木陰を作り出し、そしてその葉っぱが黄色く色づく前に亡くなりました。



秋が深まった頃、その並木道のすっかり色づいた銀杏の葉を何枚か拾って押し葉にしました。



下の子が生まれ、まだ幼稚園に行くよりも前に家族で紅葉狩りに行った時のこと。



赤く色づいたもみじを「きれいねー」と集めていると、下の子が「さんかくのはっぱがいい」と言い出しました。
「さんかくのはっぱが好きやねん」と。



その「さんかくのはっぱ」が銀杏の葉のことだとわかった時、この子はお腹の中で、あの並木道の銀杏をずっと一緒に見てたんやなーと、涙がポロポロとこぼれました。



毎年、この季節、金色になった銀杏の木を見ると思い出す、父と父が会えなかった孫との想い出です。







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