人形の家の「ひとはなぜ ひとがたをつくるのか」「いざなぎ流のかみ・かたち ~祈りを込めたヒトガタたち~」

ついでにシルク博物館で「花嫁衣裳」をみてきました。

 

 

 

 

 

 

 

想像通り、重めの内容で満足でした。

土偶や埴輪、古代から人形のものってありますよね。

ここへ行く少し前にちょうど相方と客観視の話をしてて、カウンセリングは投影作業じゃない?みたいな発言をしたのですが、ひとがたも投影装置ですよね。

頭があって手足があって、そんな姿が好まれるのも人間に似てるからかな~とか。

 

 

 

朝から行けばよかったのですが、ヒトガタの方の映像展示が2時間もあると現地で知って、時間が足りなくて泣く泣く諦めました。

こちらはこんな感じです。

 

 

のろいやまじないを人にうつしてどうにかしようとする。

かなり昔から人はそうやってきているのです。

そんな必死さが愛しいような、それしか手段がない現実に悲しみを覚えるような、複雑な気分です。

 

 

 

こちらは初めて訪問のシルク博物館。

 

花嫁衣装は民俗学的に変遷が面白くて好きです。

展示もよかったのですが、フライヤーに花嫁衣裳の歴史がいろいろぎっしり書いてあってよかったです。

白無垢は室町時代にはじまったもので、3日目にお色直しをしてそこで初めて嫁ぎ先の人になる、みたいなこととか、

白無垢の裏が赤なのは喪服とめでたい席を間違えないようにとか、振袖の袖を切って留袖にするというのはどうやら七七禁令(昭和15年)で広まったらしいとか、そんなことも書いてあります。

 

だいぶ前に、武家の花嫁衣裳の公演を聞いたけど、身近な儀式には時代の変化がダイレクトに表れていておもしろいです。