遠くで、雷の音がした。

 

音の方向を見ると、

黒い雲と雨雲が静かに向かってくる。

 

 

町の雰囲気も一転する。

そわそわ急ぎ足で、

駅や地下道の入口に向かう人々。

 

 

 

暗い風雨の中、落雷が始まる。

鋭い音と振動が地面から体に伝わる。

 

雨もかなり激しい。

 

『しかし』

 

 

ひとしきり、

落雷と豪雨をまき散らすと、

 

何ごともなかったように、

お日様があらわれ、明るくなってきた。

 

雨宿りしていた、

人や鳥たちも、

何ごともなかったように、

地表にあふれてきた。

 

 

音楽もつくってみました。