私は霊を見たことがありません。
しかし、周りでは見えると訴える人が多数います。
訪問介護の仕事柄、様々な事情を抱えて生活を維持している方と関わります。
神経が磨り減るほど考え込んでしまったり、疲れすぎてしまったりする方もいらっしゃいます。
私達にできることにも限界があるため、見守ることしかできず辛い。
でもお話に寄り添って聞く、傾聴はできます。
「私ね、霊感があるの……」
この方にとっては、見えてしまうのは生活の一部なのかな。それとも特別な事なのかな。そんな時、私は必ず尋ねます。
「どんな気持ちですか」
黙って聞いて通り過ぎる、という事ができない時もあります。
状況を詳細に説明する方、見た時の対処方法、どうして見えないのか不思議ねとほほ笑む方。
そうか。
見えるのではなく、見てほしい……か。
心優しい方ばかりです。もっと思った事や要望など介護保険の範囲内ですが、たくさん相談してほしいと感じたのです。
もし見えるのなら、私の幼少期に他界した父・母方の祖父に会いたい。
おじいちゃんと呼んだ事がない……かも。
占い好きで、ホロスコープを用いて、今日の運勢などというものを出してみるのですが、たまに第六感とか直観とか霊感などという言葉が飛び出す時もあります。
どうしてよいかわかりません。
目の前の石ころにけっつまずかないように、今何をするのか。
できれば、具体的にどうするかを考えるのが好きです。
誰かに相談したい、そのような時は、心の中でおじいちゃんに訪ねています。
これが自分にとって、一番安全な方法です。
