もともとピートが強いスコッチウイスキーが好みなのですが、最近アイリッシュウィスキーが好きになってきています。
先週末、ダブリンにほど近い、Powerscourt Distilleryに行ってきました。
アイルランドには新しい蒸留所が多く、ベンチャーブーム的ものかと思っていたのですが、歴史的背景があるそう。
1910年頃のピーク時には、アイリッシュウィスキーの世界シェアは60%だったのが、その直後急激に衰退し、今では10%程度。
アイルランド人でウィスキー好きの人たちの中には、ウィスキー発祥はアイリッシュだと、スコッチに対抗意識燃やす人も多くいます。
ここ10年ほど前から、アイリッシュウィスキー再興の動き活発らしく、新しいというか、以前廃れてしまった蒸留所の復活版が多数出てきているということだそうです。こういうストーリー、結構好きです。
Powerscourt Distilleryもそうした一つ。
アイリッシュウイスキーを名乗るにはいくつか要件あり、アイルランドで3年間以上貯蔵されることも必須条件であり、この蒸留所では、ようやく昨年からこの蒸留所で作られたシングルモルトウィスキーが売り出されたそうです。
蒸留所へは、Enniskerryというところ迄バスで行き、そこから気持ち良い山道を歩いて向かいました。
昔使われていた水力タービンの展示あり、ここで歴史の話を聞きました。
3つポットスチルがあります。土日は作業お休みだそうです。
貯蔵樽。古いものは、この蒸留所で作られたものではなく、他所から買ってきてここで貯蔵しているものだそうです。なので、2018年創業ながら21年ものなども売っています。
最後、お待ちかねのテイスティング。おつまみとのマリアージュが楽しめるツアー(45ユーロ)でした。