父が弟を殴った日
父は暴力を振るう人で、暴力の矛先は、いつも弟だった。私は"女の子"だったから、手を上げなかったんですって。前回父の話を書いたのは、私の中で一番古い父との記憶でしたが、今回は、"暴力を振るう父"の一番古い記憶を書いていきます。私は4歳くらいで、三つ下の弟はまだ赤ちゃんだった頃の記憶。ハイハイで移動していた弟が、カップラーメンを食べていた父に近づいた拍子に、カップが傾き熱い汁が父にかかってしまった。それに激高した父が、弟を投げ飛ばした。大泣きする弟、びっくりして泣く私、オロオロする母、怒鳴る父。地獄絵図すぎて、思い返していても胸が苦しいですね・・・。母は弟を抱き上げ、父を宥めた。父は怒りながら家から出て行った。私はハキハキと喋り、活発な女の子だったが、弟は少しマイペースで、おっとりとした性格なんですが。短気な父は、そんな弟に、いつもイライラしている様子で、機嫌が悪い時、ヒートアップすると弟を叩いた。そんな父が怖くて怖くて、弟も私も、母も、機嫌を損ねないように、父が居る場では静かに過ごした。父が怒った理由を思い出せるだけ思い出してみた。・父が見ていたのに気がつかず、テレビのチャンネルを勝手に変えてしまった。・父が休みの日にゲームをしているのを、遊んでいる声が大きすぎて邪魔してしまった。・父が家に居る時に、友達を家に呼んでしまった。・父がゲームをしたい、と思った時に、そのゲームを私がやってしまっていた。などなど・・・。嫌過ぎて記憶から消してしまったことも、きっとあったと思うので、思い出したら書いていきます。でもね、こんだけ沢山書いたけど、一番怖かったのは、機嫌が悪い時以外、とにかく、優しいんです。大人になる過程で知りましたが、DVする人のよくある特徴なんですって。めちゃくちゃ優しい父も知ってるから、好きだった父もいるから、中々厄介なんですよ・・・。これはきっと、誰よりも母が一番苦しんだことなんだと思うんです。なぜなら、一度離婚し、再婚、その後二度目の離婚を経て、数年後、懲りずにまた同居をしていますからね・・・。次回からもゆっくり一つ一つ、気持ちに整理をつけながら書いていきます。