もののけ神社社務日誌 -6ページ目

もののけ神社社務日誌

情けなしとよ、高僧たち。偽りなしと聞きつるに、鬼神に横道なきものを。

 わたしには兄がいたんですけれど、四歳のときに死んじゃったんです。


 その頃、わたしは生まれてすぐだったんで、後になって母から聞いた話なんですけれども。


 当時、お葬式がたまたま続いて葬儀屋さんの手配ができなかったんです。


 しかたないので、じぶんの家で全部やろうってことになったそうです。


 ああ、田舎なんです。わたしの実家があるのは。葬儀屋さん……町にひとつしかなくて。


 それで、伯父がお寺に連絡をとろうって電話したら、


「ああ、○○さんですか……お子さん、どうかなさいましたか」


「え……どうしてですか」


「さっきまで、本堂の前で遊んでたんですよ。ひとりで……まだ小さいし、ひとりでくるなんて変だって思ってたんです」


 死んだっていったら、電話口の相手もびっくりしてたって。