金曜夜7:30、明日から3連休。
よっしゃー!飲み行こ。
久しぶりに覗いた居酒屋は知った顔もチラホラで盛況だった。
あら、ひさしぶり。今日ね、「南極の氷」があるのよ。レモンサワーでしょ?試してみて。
じゃあお願いしようかと返答すると、常連の一人がわざわざ座敷から出向きテーブル席に置いてある発泡スチロールからトングで氷をつまむ。どうやら彼が持ち込んで来たらしい。
「…レモンサワーすかっ…できればロックか水割りで味わってほしいっすね」
(うわ…まじかよ…少々酔っぱらってるからだよな。いや、だいたいコイツはめんどくせー。
ここで好きに飲ませろ、なんて言ったら後がまためんどくせーし、まあせっかくだしここは従っておくべきだ)
数万年前の空気が閉じ込められている気泡が弾け悠久の時を想う。
地球創生、生物の形成、はじめ人間ギャートルズ。
ああ、人の人生など小さき事。
そんなこと思うはずもなく。
だいたい居酒屋でマッカランとか浮いてるわ。
その前にすきっ腹だから、ママぁー、小イワシ唐揚げ!
落ち着く―