櫻葉で花火がやりたくなってしまった


曲は「花火」








「ねぇねぇ、花火行こ?」




「へっ?花火?見に行くの?」




「うーん、どっちも!」




「良いけどw
いつにするか?」



「すぐがいいー!」




「はぁ?すぐ?やるのだったら明日にでもやるけど」




「どっちもいっしょー」





「はぁ?マジか……」




オレの恋人雅紀はどうも雑誌で花火の企画をやったらしい(ニノ情報)




そして、ご丁寧にそのニノから


「手持ち花火用意しといたほうがいいですよ?あの人、絶対翔さんとやるって言いますから」

だって




が、しかし
今雅紀からまさかの打ち上げも手持ちも一緒にやるだと


はぁー
そんな都合よくできんのかな





まぁ、無いだろうなと思いつつも調べ始めてしまった







「しょーちゃん!」




「………」






「しょーちゃん!無視しないで!」




「………」






「もう知らない( ´ A ` 。 ) グ ス ン
しょーちゃんのバカ!」





「Σ(⊙ω⊙)おい!雅紀!」





どうやら雅紀に話しかけられていたようだ
気づかなかった





「しょーちゃんなんて嫌い」





「おい雅紀、どうした?」





「どうもこうもしない!
しょーちゃん無視するなんて最低えーん




「o(゚д゚o≡o゚д゚)o雅紀ごめん、気付かなくて」





「もうしょーちゃんなんて嫌い!(泣)」





やばいやばい嫌われたくないよえーん




「雅紀」




そういって雅紀を抱きしめた
まさか、話しかけられてることに気付かないとは……




「雅紀、ごめんね無視しちゃって
どうしたの?」





「もう知らない」




「雅紀?」





泣いたままそそくさと雅紀はどっかに行こうとした
けど、どこかになんて行かせねぇ
オレが連れてって行くんだから


雅紀の腕を引っ張って抱きしめた



「離して」




「雅紀」




「やだ聞かない」





「雅紀、見つけたよ
見るのもやるのもできそうなとこ」





「ふぇ?」




雅紀が涙で濡らした顔をあげた




「だから、雅紀のやりたいことできるよ」





「ほんとに?」




「うん」




「やった!さすがオレのしょーちゃん!」




良かったよ
なんとか見つかったけど手持ち花火ができる場所なんてそうそうないから結構大変だった



「しょーちゃん」



「なに?」




「ありがと!」




チュ





俺はもうこのまま雅紀を押し倒したい

が、そんなことも言ってられない




………実はそれが今日なのだ




昼だったのが唯一の救いだ
花火の準備もしなきゃいけないし場所を考えなければ下手したらバレて騒ぎになる



どうしようか………




「しょーちゃんいつ?」




「今日」




「え、うそ?マジで?やった!」




「はぁどうしよう」




「え?しょーちゃん?」




「マネージャーに頼んで場所取りしてもらおうな」





「なんで?別にいいじゃん出来るんだったら」





「あのな、バレてパニックになったらどうすんだ?」




「大丈夫大丈夫!バレないよ」




「いや、でも…」



「大丈夫だから!ね?いこ!」




雅紀が準備準備なんつってやり始めた
大丈夫か?いや、きっと騒ぎになる
週刊誌にでも撮られたりしたら……あーもう!どうすりゃいいんだよ
恋人ってバレたら終わるだろ、いくらグループが仲いいからってここまで普通するか?てか、まず手持ち花火やりながら花火見るか?



はぁーだめだこりゃ




「しょーちゃん!場所取り行こ!」



「とりあえずマネージャー呼ぶな」



「えー」




「いいか、騒ぎになったらやばいんだからな
とりあえずマネージャーにもいてもらうから」




「えー」



さっきからえーとしか言わないな
そりゃそっか
2人の時間邪魔されたくないもんな



「じゃあ見るときだけ2人になろ?それ以外はマネージャーの車で待機な?そんで危なくなったらすぐに戻るから
それでいいだろ?」





「(๑´・_・`๑)分かった」





なんとか今年は大丈夫そうだ

去年は仕事が忙しかったこともあるけどなにより雅紀との約束を何度破ってしまったことか


収録が押し、仕事の変更が多かったおかげで雅紀と楽しみたかったことがほとんど叶えられなかった


だから、今年は休みを貰い、変更もなるべく少なくして雅紀と夏を楽しめるようにしたんだ

まぁ、おかげで仕事ある日は凄い忙しさになってしまったが


まぁ、そうは言っても花火を見ることぐらいしか楽しめない


それでも雅紀は「それでもいい!」ってあの太陽のようなキラキラした笑顔で言ってくれるんだ




雅紀………


簡単な感情でいってるんじゃないのに
日焼けたセリフが邪魔する



そうだよ
オレは雅紀みたいに素直じゃない



けど、雅紀が好きだから



一生一世  重大な季節に目がくらみそうだ






愛おしいあなたのためにすることだから眩しいんだ


あなたの喜んでる顔




花火が打ち上がるなか、オレと雅紀は無事花火を見ながら手持ち花火をしていた





「雅紀、これからも愛してる」




「しょーちゃん
オレもだよ」





もう戻れないよ
永遠になろう





「しょーちゃんとはずっと一緒だから」








そして、花火の打ち上がる下、俺と雅紀はキスした





大事な雅紀との花火が終わった









おしまい🎵




間に合ったぜw