結構歩いてた


さっきから言いたい、言えない、言いたい、言えないってずっと考え込んでいる





だけど、多分もう少ししたら帰ろうって言われる気がする



今日言わなきゃいつ言うの?次はいつよ?



そんなことも繰り返してなんとか勇気を振り絞って話しかけた





ねぇ翔くん


あのね、私




……翔くんが好き




付き合ってもいいよ





そう言うと、翔くんに抱きしめられた




ありがと
絶対美紅ちゃんを悲しませることなんてしない
言いたいことは言ってね?





大好きだよ




うん
翔くんも言いたいことは言ってね





うん分かってる




そう言って、そっと私の唇にキスした






それから、誰かに呼ばれるまで抱き合ってた





翔ー!美紅ー!





わっ!びっくりした




翔はそう言ったのに肝心の美紅は?と思ってたら、顔真っ赤にして、翔の後ろに隠れてた





美紅?ちゃんと言えたんだ?





コクン




ほんと?




コクコク





良かったじゃん
ちゃんと幸せにしてもらえ





うん
ありがと




小さい声だけど言ってくれた





帰ろっか





うん




手つなご




うん
兄貴も手つなご?




うん




両サイドに翔くん、兄貴がいてなんとも幸せな気持ちになった