急に気が抜けて兄貴に抱きついて泣いた



こんなにも自分が無力だとは思わなかった
けど、また兄貴がいないとだめなことに気づいてしまった




やっぱ翔くんと付き合うなんて無理だなって思った




ようやく落ち着くと




美紅?お昼食べよっか?



怖かったよね
いつでも守ってあげるからおいで?




お昼食べる




そう言うと、兄貴は私を引っ張って立たせ手をつないでくれた


その反対では翔くんが私の肩を抱いてくれている




そして遠くで美織が呼んでいた



私の顔を見てすぐに駆け寄って抱きしめられた





美紅ー!ごめん止められなくて
大丈夫?




美織、大丈夫だよ
謝んないで




美紅大好き!




うちも美織のこと大好きだよ




そう言ってギューって抱き合った




ゴホン




何?



二人して同時に聞いた


何?って言っといて美織は先輩にタメを使ってしまったことにショックを受けたようで
すぐに



はぁぁっ、すみません!




気にしないで
美紅のこと思ってくれてありがとう




いえ、とんでもないです


そう言って美織は兄貴と喋れてニヤけてる




ねぇ、一緒にお昼食べよ



翔くんがそう言った



そうだな
屋上行こうか



うん、いいよ




そう言って4人で屋上へ行った