美織に引っ張られてついていくも、やっぱり教室に、入るのをためらった





美紅ー?なんかあったらおいでー!
ぎゅーしてあげるから💕





なんとも愛情丸出しの表現に驚いたが、美織にはこうやって助けてもらってる


なんかあったら美織んとこ行くから
じゃあ、後で




うん!
じゃあねー




なんとも言えないこっちを癒すほどの間延びした会話に少し心が救われた




なんとか勇気を振り絞って教室に入った




まぁ、誰も挨拶してくれないのは分かってるし、気にせず自分の席へ歩いていった



ホームルーム始めるから席ついて



ちょうど朝のホームルームが始まるとこだったらしく、これは都合がいいと思った

誰もなにも言わないし、担任が勝手にしゃべるからね




しばらくするとホームルームも終わり、授業の準備を始めた




周りに警戒しながら準備を始めると誰かが後ろから抱きしめてきた




美紅ー!ねぇ聞いて!
先生にね、褒められた!




へ?それがどうしたの?


びっくりして声でなかったけど、そんなに喜ぶことかな?と思いながら話を聞いてたら納得がいった




話しによると、いつもは先生に反抗的な面を見せることが多いらしい美織が大人しくホームルームを受けてたらしい




まぁ、美織らしいっちゃらしいんだけどね…




それに担任が褒めるなんてあんま無さそうだし





もうさ、二宮先生に褒められることがこんなにうれしいとは思わなかった!
あの二宮先生だよ?やばくない?





もういい加減時間やばいし、そんなことで浮かれる美織に



美織、そんなことで喜ばないで違うことで喜びなさいよ
そんなの当たり前なんだからさ
それに時間
始まるよ?






あーー!
ごめん美紅また後でー!





叫びながら美織は教室に戻っていった


まぁ、そんなとこも美織らしいんだけどね…うん