その事に気付いた途端、自分の中でなにかが変わった





兄貴、それ以上したら怒るから




そう言ってベッドから降りて風呂に入りにいった





は?どうしたんだあいつ


兄貴はもうよく分からず、閉まったドアを見ていた







風呂に入って考える




まずは、本当に翔くんが好きなのか確かめないと


確かめなければ意味がない





好きだって気づいたら?

コクるの?




いや、無理だよ

私に出来るわけないじゃん



しゃべれるだけでもいいのに

はぁー



そのまま返事してもいいのか


いや

だめでしょ
なんか雑じゃない?



ああーもう分かんない


やっぱ恋ってよく分かんないや




ぐるぐるし始めて時間も忘れていた




ふわふわしてきて意識も朦朧とし始めて




そのまま意識を失った


その直前に誰かに呼ばれたような気がした










美紅?大丈夫?



なんかぼぉーっとしてるけど、なにか冷たいものを感じて、少し意識がハッキリした





美紅?大丈夫?
どうした?




兄貴?



もうなんも力入んなくて答えられなかった




心配させるな
そんなになる前に言えって言ったじゃん





ごめん
考え事してた




そう言ってまた意識をなくした