【知らないですけど何なんですかね、アレ…】
【新規?現場では見たことないよ】
【蒼さんもわかんないんですよね、嫌だな…】
【大丈夫でしょw姫のミヤコだもんw】
【///照れます///】
なんてやりとりをして自分の中の不安を徐々に消す。
そう、ミヤコは私のであってましろなんて知らない女のものじゃない。
ダイジョウブ、ダイジョウブ。
蒼さんはこういう時優しい。
自分の可愛がっている子(わたしがそこに入れて貰えてるのはなんとなくわかる)には
とても優しいけど、そうじゃない子には厳しい。
それはマナーを守らないような子だったり、
蒼さんの好きなノゾムというメンバーに過剰にアピールするような子。
わたしには不思議だった。
こんなにちゃんとした大人なのに、ノゾムのことになるとそうじゃない。
恋なのかなと思ったけど、蒼さんにはどうやら彼氏がいるらしい。
とにかく敵に回してはいけない人であるのは確かだった。
蒼さんと散々表では書けないような暴言の限りを尽くしたらスッキリした。
そうよ、怖くなんかない。わたしはミヤコのお姫様。
ベッドに入って、ミヤコの歌を聴く。
このせつない声がいつか自分だけの為に歌われる事を祈って目を閉じる。
夢の中のミヤコは苺味のキャンディを食べていて、
わたしはそれを見ていた。それだけなのにとても苦しかった。
目覚めは最低の気分だった。
