僕は汚れた黒い肉塊……
空を華麗に舞い踊る蝶に
なるのを夢にみる。
だけどそれは叶わぬ幻想…
僕には空を舞うための
羽根がない。
あるのは地を這う汚れた脚だけ…
空では蝶が華麗に舞い踊っている
僕はその一羽の姿に
一目惚れをした……
あぁ…あの蝶と一緒に
いられたならば……
けれど僕は汚れた黒い肉塊……
あの華麗に空を舞う蝶と
つりあうはずがない。
そんな幻想(ユメ)を
見る事さえ許されはしない。
許されるのはピンと張り巡らした
糸の上を歩き回る事だけ。
もし…僕に羽根があったならば
君は僕の事を見てくれるだろか?
もし…僕が蝶だったなら
君は僕を愛してくれただろうか…
だけどそれは儚い幻想…
そんな叶わぬ幻想を抱きながら
今日も張り巡らした糸の上に
僕はいる……
ただただ、空を華麗に舞い踊る
貴女を見つめながら…
貴女が愛しい……