自己満足
以前はこの言葉が
あまり好きではなかった
なんていうか
自分勝手な人というか
自分さえよければ
みたいなネガティブな印象だった
好きになったきっかけは
ある人の一言
私が親の介護のために
実家に帰ることを伝えた時
「介護、それは自己満足です」
と
唐突に言われた
（そう私は感じた）
気持ち的にはちょっと反発心があったり
そんな言い方しなくても
みたいに思ったりした
でも
実際に介護を始めて見ると
何度もこの言葉に助けられた
誰かに認められたくて
介護を始めた訳じゃないけど
報われないというか
理不尽に思うこととか
なんで自分だけ、と感じてしまったり
介護をしていると
外の世界と疎遠になる要素も多い
自分の時間もほぼない
睡眠も不足する
びっくりしたのは
身内の言葉に傷つくことがあることだ
（相手は傷つけようと思った訳ではない）
そんな時に繰り返し思いだしたのは
「介護、それは自己満足です」
そもそも
私が介護すると決めたのは
自分が後悔したくないから
母にはなにもできず
後悔ばかりが思い起こされる
父の今後を話し合った時に
もう、母のような後悔はしたくない
そう思ったから介護すると決めた
だから
自己満足なのだ
自分が後悔したくないから介護する
自分が満足できれば
それでいいのだ 
親の介護
自己満足ですが、何か？
自分さえ満足させられない人生なんて
そりゃ楽しくないって 
富士山には
抜けるような青と雲が似合う